今日の日経の一面とライブドアニュースで、アーティストハウスの映画ソフトの映画のDVD・ビデオ化権を,住友信託が信託財産として受託し、小口化して投資家に転売するという記事がありました。国内初の映画コンテンツの知的財産信託です。
制作会社や配給会社が、ソフトによって資金調達するというしくみが広がっていけば、独自に投資したり、マーケティングの展開ができるようになり、閉鎖的ともいわれる日本の映画産業に風穴を開け、活性化の大きな弾みになることが期待できそうです。
株と同じように個人が投資家として映画産業に参加できるようになるというのも魅力です。映画に限らず、さまざまなコンテンツ産業が資金を調達するモデルになればいいですね。
制作会社や配給会社が、ソフトによって資金調達するというしくみが広がっていけば、独自に投資したり、マーケティングの展開ができるようになり、閉鎖的ともいわれる日本の映画産業に風穴を開け、活性化の大きな弾みになることが期待できそうです。
株と同じように個人が投資家として映画産業に参加できるようになるというのも魅力です。映画に限らず、さまざまなコンテンツ産業が資金を調達するモデルになればいいですね。
コンテンツといえば、最近では、ライブドア、楽天、ソフトバンク、有線などインターネット関連企業が、プロ野球参入の旗をあげ、あらためて「魅力あるコンテンツ」としてのプロ野球という側面がクローズアップされました。インターネット・コンテンツとしてのスポーツの価値は以前からも言われてきたことですが、一挙に現実味を帯びてきました。
逆に、浮き彫りになってきたのは、球界運営のしくみも、新聞社やテレビ局といったメディアも、プロ野球というコンテンツを育てるパワーが衰えてしまったということでした。育てるしくみが老朽化したということだと思います。まさに世代交代の息吹を感じます。プロ野球は、新しく参入した企業が刺激になって、改革が進めばいいとは思いますが、映画のほうはいきなり、しくみから改革が始まるということでしょうか。
そういえば、楽天やライブドアが典型ですが、こういったIT企業が成長してきた背景に、マスダックやマザーズといった株式公開の新しいしくみが生まれ、潤沢な資金を直接市場から調達できるようになったことがあるのはいうまでもありません。
さて「コンテンツを配るためのメディア」は、技術革新によって、ビデオやDVD、CATVや衛星放送、さらにインターネット配信など、どんどん進化し、多様化しようとしています。
しかし、肝心の「配られる中味としてのコンテンツ」に関しては、日本は生み出したり、育てるしくみが弱いといわざるをえません。果たしてメディアの多様化に見合うだけのコンテンツの質や量が十分にあるかといえばかなり疑問ですね。
プロ野球にしても、映画にしても、音楽にしても業界が、特殊であり、閉鎖的だといわれつづけてきました。しかも自らを変革することにも極めて消極的です。このままいけば、メディアは多様化しても、魅力あるコンテンツの不足という状態から抜け出せず、つまらない番組が、いろいろなメディアで繰り返し流れるだけということになりかねません。見る側、受け手にとっても、メディアの多様化のメリットがあまりありません。
では、日本にいいコンテンツをつくる潜在力がないかといえば決してそうではないと思います。資金が乏しいために低予算でしかつくれない、いいものをつくってもマーケティングができず埋もれてしまうといった悪循環を断ち切れば、いいコンテンツを生み出す潜在力は十分にあると思います。
映画が典型ですが、映画の世界では食べていけない、また活躍する場がないので、いい人材がテレビコマーシャルの世界に流れているのが実態です。
アニメは日本が誇るコンテンツですが、厳しい予算を強いられ、現場のスタッフは極めて低収入で、好きだからやっているということでかろうじて成り立っている状態です。あるいは低予算でこなせる海外でつくるというのが実態ですね。
コンテンツ産業の発展は、メディアの発展にもつながることはいうまでもありません。面白い番組があるから、メディアも発展するのです。いわば車の両輪だと思います。お互いの相乗効果の出る全循環が生まれれば、見る側、受け手としての私たちも楽しいし、さらに日本が、アニメーションだけでなく他のコンテンツでも世界にどんどん発信していけるようになるのも夢ではないかも知れません。
まだまだ多くのハードルはあるかも知れませんが、この知的財産信託のしくみがきっかけとなり、日本のコンテンツ産業が閉鎖的で古いしくみから解き放たれることを期待したいと思います。
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ありがとうございます。(^_^.)
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そういえば、楽天やライブドアが典型ですが、こういったIT企業が成長してきた背景に、マスダックやマザーズといった株式公開の新しいしくみが生まれ、潤沢な資金を直接市場から調達できるようになったことがあるのはいうまでもありません。
さて「コンテンツを配るためのメディア」は、技術革新によって、ビデオやDVD、CATVや衛星放送、さらにインターネット配信など、どんどん進化し、多様化しようとしています。
しかし、肝心の「配られる中味としてのコンテンツ」に関しては、日本は生み出したり、育てるしくみが弱いといわざるをえません。果たしてメディアの多様化に見合うだけのコンテンツの質や量が十分にあるかといえばかなり疑問ですね。
プロ野球にしても、映画にしても、音楽にしても業界が、特殊であり、閉鎖的だといわれつづけてきました。しかも自らを変革することにも極めて消極的です。このままいけば、メディアは多様化しても、魅力あるコンテンツの不足という状態から抜け出せず、つまらない番組が、いろいろなメディアで繰り返し流れるだけということになりかねません。見る側、受け手にとっても、メディアの多様化のメリットがあまりありません。
では、日本にいいコンテンツをつくる潜在力がないかといえば決してそうではないと思います。資金が乏しいために低予算でしかつくれない、いいものをつくってもマーケティングができず埋もれてしまうといった悪循環を断ち切れば、いいコンテンツを生み出す潜在力は十分にあると思います。
映画が典型ですが、映画の世界では食べていけない、また活躍する場がないので、いい人材がテレビコマーシャルの世界に流れているのが実態です。
アニメは日本が誇るコンテンツですが、厳しい予算を強いられ、現場のスタッフは極めて低収入で、好きだからやっているということでかろうじて成り立っている状態です。あるいは低予算でこなせる海外でつくるというのが実態ですね。
コンテンツ産業の発展は、メディアの発展にもつながることはいうまでもありません。面白い番組があるから、メディアも発展するのです。いわば車の両輪だと思います。お互いの相乗効果の出る全循環が生まれれば、見る側、受け手としての私たちも楽しいし、さらに日本が、アニメーションだけでなく他のコンテンツでも世界にどんどん発信していけるようになるのも夢ではないかも知れません。
まだまだ多くのハードルはあるかも知れませんが、この知的財産信託のしくみがきっかけとなり、日本のコンテンツ産業が閉鎖的で古いしくみから解き放たれることを期待したいと思います。
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