マーケティング実務の極意かもしれません。ちょっと耳をそばだてれば、お客さまからのさまざまな声が聞けます。気をつけてウォッチしていれば、データのわずかな変化にも気がつきます。新聞から、雑誌から、テレビから、ままざまな書籍やインターネットから社会の動き、時代の空気を感じることができます。
「問題解決の心理学」という本がありますが、なにかそうしたいとか、なにかを解決したいというように問題を立て、いつも頭の片隅に置いていると、わずかな情報の変化にも敏感になり、人が気のつかないような変化をも感じ取れるようになるそうです。
自分のできることで、もっとお客さまに喜んでいただけることはないか、できれば感動していただけるような提案ができないかという問題意識をいつも持っていると、なにげないお客さまのひと言やちょっとしたしぐさの中から大きなアイデアやヒントが浮かんだきたという経験を持っている人はたくさんいらっしゃると思います。
しかし、そういった強い問題意識があっても、アイデアやいい解決の糸口が見つからないということも多いですね。そんなときに世の中にヒントになるようなことはないか、新しい発想の切り口はないかと探すことはいい勉強になると思いますが、お勧めしたのは、今もっている情報をもう一度吟味してみることです。
残念ながら私たちは思い込みの世界の住人です。思い込みの迷路にはまり込むと新しい知恵は生まれてきません。アイデアやいい解決の糸口が見つからないのは、きっとなにかの思い込みがあって見逃しているに過ぎない考えてみるのです。あるいは間違った知識や常識に縛られすぎているのではないかと疑ってみるのです。
情報のひとつひとつを吟味しなおし、それぞれの情報が語っている意味を素直に読み解き、そこから考え方を組み立てていくというのは、結構根気が必要です。はやく結論を出したいという誘惑にかられます。早い結論を出そうとすると思い込みが働き始めます。結論を出す前に「ちょっと待てよ」「本当か」と自分に言い聞かせ、このデータは、この情報はなにを語っているのだろうかと考えてみることです。そうやって、情報を紐解き始めると結構新しい視点がみえてくることが多いのです。
情報をワインをテイスティングするように吟味してみる。情報という素材をじっくり味わってみる。それは意識さえすれば誰にもできることだと思います。

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