戦略というと、なにか難しい話みたいですが、言葉が固いだけで決してそうではありません。戦略を描くことはある意味で簡単で、実行はとても難しい。こんな話があります。エール大学の学生であったフレデリック・スミスという学生が、レポートで、「全米のすべても都市に一日でものを届けるビジネス」というアイデアを提出したのですが、教授から面白いけれど実現性がないということで、酷い評価点しかもらえませんでした。
このアイデアは、この青年の生まれ故郷のテネシー州メンフィスに基地となる空港を作って、そこから全米の都市に飛行機で往復貨物便を飛ばせば、一日でものを送り届けするビジネスができるというものでした。今では、航空便だけでなく物流ではあたりまえのようになっている「ハブ&スポーク」という考え方です。ちなみに、メンフィスは、ブルースの発祥地であり、エルビス・プレスリーのゆかりのとして有名ですね。この青年は、このアイデアを元に実際にビジネスをスタートさせました。それが現在のFEDEXです。
参考:このblogに出てくる加護野教授の本です。読みやすく、経営学のエッセンスが学べる名著だと思います。

企業のパラダイム変革
このアイデアは、この青年の生まれ故郷のテネシー州メンフィスに基地となる空港を作って、そこから全米の都市に飛行機で往復貨物便を飛ばせば、一日でものを送り届けするビジネスができるというものでした。今では、航空便だけでなく物流ではあたりまえのようになっている「ハブ&スポーク」という考え方です。ちなみに、メンフィスは、ブルースの発祥地であり、エルビス・プレスリーのゆかりのとして有名ですね。この青年は、このアイデアを元に実際にビジネスをスタートさせました。それが現在のFEDEXです。
参考:このblogに出てくる加護野教授の本です。読みやすく、経営学のエッセンスが学べる名著だと思います。

企業のパラダイム変革
戦略は、聞いてみると、なあんだそうかという世界です。以前に、コンセプトのところで書きましたが、マーケティング戦略は、「誰に」、「どのような商品やサービスを」、「どのように売るか」のひとつ、または2つ以上の組み合わせですから、考えつくことも、理解することも難しくありません。
戦略は誰にでも描けるのですが、ただ、いい戦略を描けるかどうかは別問題です。いい戦略かどうかは、私の場合3つの視点で考えています。まずは、「まさか??(新奇性)です。これは解説する必要がなないですね。次に大切なのは、「なるほど!!(合理性と実行性)」です。いくら戦略が面白くても、実行に移せなければ意味がありません。またリスクに対して、うまくいった時に、リターンが望めるか、つまり儲かるしくみになっているかどうかです。
最後に「やってみたいなあ(魅力性)」と感じるかどうかです。いくら、儲かりそうでも、会社の理念とか哲学にあっていないとか、それより先に考えた人が、自分自身でチャレンジしたいと思えるものかどうかです。戦略にはかならずしも新奇性が必要とは思いませんが、後の二つはひとつでも欠けると成り立ちません。
さて、戦略を描くことは簡単ですが、実行は難しいのです。種明かしすると、「まさか」、「なるほど」のキーワードは、神戸大学経営学部教授の加護野さんの専売特許みたいなものですが、むかし一緒にゴルフ・コースを回ったときに、「経営も、ゴルフも戦略は簡単だけど、実行は難しい」という話になりました。
キャディさんが、あの背の高い木を狙って、バンカーの横に持っていけば、次は、グリーンが見えますよとか、実に正しい戦略を教えてくれます。私に言わせれば、そんなことは、私に言っても無駄で、ボールにアドバイスすべきなのです。
マーケティング戦略の実行もそうです。実行する側の能力や体力によっても、どう実行したらよいかが変わってきます。また実行のプロセスで、つぎつぎに難題が生じてきます。
ゴルフで言えば、バンカーに打ち込んでしまったとか、木と木の間にボールが転がってしまったとか、困難で複雑な状況に見舞われます(ゴルフをほとんどしないので例えが適切でないかもしれませんが・・・)。
マーケティングもそうです。パッケージデザインを開発するにしても、広告をつくるにしても、社内の人たちの知恵とやる気をどうやって引き出していくかということでも、それぞれのプロセスで、苦労があります。精神的なタフさとか、いい成果をつくりだそうとする執着心がないと、なかなかいい仕事になりません。もっといえば、その仕事が好きでないと続きません。
ひとつひとつの困難を乗り越えていく、そんな苦労のなかで、生まれてくる知恵、また身に付いてくる知恵こそ、本当の意味でのマーケティング・ノウハウだと思います。
↓クリックしていただければ幸いです
人気blogランキング
戦略は誰にでも描けるのですが、ただ、いい戦略を描けるかどうかは別問題です。いい戦略かどうかは、私の場合3つの視点で考えています。まずは、「まさか??(新奇性)です。これは解説する必要がなないですね。次に大切なのは、「なるほど!!(合理性と実行性)」です。いくら戦略が面白くても、実行に移せなければ意味がありません。またリスクに対して、うまくいった時に、リターンが望めるか、つまり儲かるしくみになっているかどうかです。
最後に「やってみたいなあ(魅力性)」と感じるかどうかです。いくら、儲かりそうでも、会社の理念とか哲学にあっていないとか、それより先に考えた人が、自分自身でチャレンジしたいと思えるものかどうかです。戦略にはかならずしも新奇性が必要とは思いませんが、後の二つはひとつでも欠けると成り立ちません。
さて、戦略を描くことは簡単ですが、実行は難しいのです。種明かしすると、「まさか」、「なるほど」のキーワードは、神戸大学経営学部教授の加護野さんの専売特許みたいなものですが、むかし一緒にゴルフ・コースを回ったときに、「経営も、ゴルフも戦略は簡単だけど、実行は難しい」という話になりました。
キャディさんが、あの背の高い木を狙って、バンカーの横に持っていけば、次は、グリーンが見えますよとか、実に正しい戦略を教えてくれます。私に言わせれば、そんなことは、私に言っても無駄で、ボールにアドバイスすべきなのです。
マーケティング戦略の実行もそうです。実行する側の能力や体力によっても、どう実行したらよいかが変わってきます。また実行のプロセスで、つぎつぎに難題が生じてきます。
ゴルフで言えば、バンカーに打ち込んでしまったとか、木と木の間にボールが転がってしまったとか、困難で複雑な状況に見舞われます(ゴルフをほとんどしないので例えが適切でないかもしれませんが・・・)。
マーケティングもそうです。パッケージデザインを開発するにしても、広告をつくるにしても、社内の人たちの知恵とやる気をどうやって引き出していくかということでも、それぞれのプロセスで、苦労があります。精神的なタフさとか、いい成果をつくりだそうとする執着心がないと、なかなかいい仕事になりません。もっといえば、その仕事が好きでないと続きません。
ひとつひとつの困難を乗り越えていく、そんな苦労のなかで、生まれてくる知恵、また身に付いてくる知恵こそ、本当の意味でのマーケティング・ノウハウだと思います。
↓クリックしていただければ幸いです
人気blogランキング
![]() 美味しい飲み比べセットあります。酒米王様「山田錦」で仕込んだ至高の飲み比べ違いを感じてみ... |
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。