まず、『週間!木村剛』さんで、このブログをご紹介いただいたお礼を申し上げます。ご紹介いただいたのは、7月30日に掲載しました「1リーグ化の隠された意図〜新聞もTVも斜陽産業?」という記事でした。
この中で、新聞は発行部数が減少傾向にあり、またTVについても、ゴールデンタイムの「セットインユース(テレビのスイッチをつけている世帯率)」が長期的に下がってきており、いよいよ新聞とTVという既存の二大メディアも斜陽化の陰りが見え始めたと書きました。さらに、発行部数にもっともこだわっているのは読売新聞さんで、1リーグ化の隠された意図も、そのあたりにあるんじゃないかという視点を投げかけました。ご存じのように、読売新聞さんにとって、ジャイアンツの無料招待券は拡販の目玉です。1リーグ化して、福岡や札幌でのジャイアンツ戦が増えれば地方紙の牙城を崩す絶好のチャンスになります。
ジャイアンツの視聴率の長期的な低下傾向に加えて、本丸の新聞というメディア市場も縮小がはじまってきており、発行部数にこだわる読売新聞さんとしては、じわじわと迫ってきている危機になんとかテコ入れしたいと思うのは当然でしょう。根本的な手を下すのは今しかないというナネベツネさんの焦りや思惑を感じても不思議ではありません。
さて、今回はナベツネさんにささやかな提言をしたいと思います。提言というよりはお願いです。
この中で、新聞は発行部数が減少傾向にあり、またTVについても、ゴールデンタイムの「セットインユース(テレビのスイッチをつけている世帯率)」が長期的に下がってきており、いよいよ新聞とTVという既存の二大メディアも斜陽化の陰りが見え始めたと書きました。さらに、発行部数にもっともこだわっているのは読売新聞さんで、1リーグ化の隠された意図も、そのあたりにあるんじゃないかという視点を投げかけました。ご存じのように、読売新聞さんにとって、ジャイアンツの無料招待券は拡販の目玉です。1リーグ化して、福岡や札幌でのジャイアンツ戦が増えれば地方紙の牙城を崩す絶好のチャンスになります。
ジャイアンツの視聴率の長期的な低下傾向に加えて、本丸の新聞というメディア市場も縮小がはじまってきており、発行部数にこだわる読売新聞さんとしては、じわじわと迫ってきている危機になんとかテコ入れしたいと思うのは当然でしょう。根本的な手を下すのは今しかないというナネベツネさんの焦りや思惑を感じても不思議ではありません。
さて、今回はナベツネさんにささやかな提言をしたいと思います。提言というよりはお願いです。
ナベツネという愛称は、もはや国民的ブランドとなっています。よく渡辺読売新聞社長と書かれていますが、正式には「読売新聞グループ本社代表取締役会長・主筆」であり、読売新聞だけでなく、中央公論新社、ジャイアンツを束ねる総帥でいらっしゃいます。若い頃から辣腕の記者として知られ、哲学を愛していらっしゃる人だそうです。さまざまな報道から察するのは、プロ野球協定などには、さすがにお詳しいようですが、スポーツ体験も、スポーツに関する知識もほとんどお持ちでないことは間違いないと思います。間違っていたらご容赦ください。
ご友人のジャーナリストの三宅さんが、TVでナベツネさんの擁護をなさっていましたが、この三宅さんも全くのスポーツ音痴で、さまざまな発言に、プロ野球ファンならずとも、スポーツが好きな方なら眉をひそめた方も多いのではないでしょうか。少なくとも逆効果だったと思います。渡辺会長の手紙を読んでいらっしゃいましたが、「哲学」が好きな方、大新聞社の経営者のご意見とはとうてい思えず、どなたかが代筆されたものと思っております。
さて、こういう言い方は失礼かもしれませんが、渡辺会長は、現役としては最後の社会貢献を考えてもよいお歳だと思います。現役としてはあまり時間がないのです。ぜひいい仕事、人びとから感謝される仕事を残していただきたいのです。『バーンスタイン 最後のメッセージ』というDVDがあります。ぜひご覧下さい。バーンスタインも人生の最後に社会にどう貢献するかを悩み教育を選びました。人生、生き様という点で参考になると思います。
パリーグの経営が立ち行かなくなった、だから1リーグにしてプロ野球の存続をはかるという誰が考えても対処療法でしかない仕事は、決していい仕事ではありません。『夢』も『ビジョン』もまったく感じることができません。敗戦処理でしかありません。
いい仕事とは、渡辺会長が現場に対してどうこうすることではなく、プロ野球を活性化させるための流れや仕組みを作ってあげることです。そのために各球団のオーナーに働きかけることです。これは渡辺会長のリーダーシップを抜いては考えられないことです。実際プロ野球をこれだけ育てたのは読売巨人軍の功績がなんといっても大きいのです。そのことはどの球団のオーナーもわかっていらっしゃるはずです。
その結果、一時的には巨人に不利になるかもしれません。しかし、大所高所に立った一見「非合理」な意思決定は経営者にしかできません。このまま視聴率が低下していけば、ジャイアンツの経済価値は目減りする一方で、早晩、各球団が当てにしている放映料も下がってきます。
もっと長期的な思想に基づいたプロ野球界全体の再構築の抜本的な手を打っていただきたいのです。また、そのことによってアマチュア野球界の変革も促進されるはずです。
この間のさまざまな人たちの議論で、プロ野球活性化のアイデアはいくらでもあることがわかりました。こういったアイデアを具体的な球界の再建計画に移し、実行するための枠組みをつくればいいだけです。後は若い世代がやってくれます。そこまで用意すればあとは自然に流れが生まれます。
第二のお願いは、若い人たちが活躍できる『機会』をつくってあげて欲しいのです。ライブドアの堀江社長の服装などは、渡辺会長からすると許し難いのかもしれませんがそれは些細な事です。ビジネスもいかがわしく見えるかもしれません。しかし、考えてもみて下さい。マイクロソフトのビルゲイツにしてももいかがわしさはありました。ガレージから出発して成功したアメリカの多くのIT企業も、最初は全ていかがわしかったのです。重要なのは、若くとも活躍できるという『夢』を、若い人びとに見せてあげて欲しいのです。経営が長期に渡って持続できないかもしれないという危惧はあるかもしれません。しかしそういったリスクがあっても、それはそれで対処の仕方はいくらでもあるはずです。でないと、年金問題、さらに財政の巨額の赤字を背負わなければならない若い世代は、なにに夢を持てばよいのでしょうか。時代の『夢』をつくるチャンスを渡辺会長、またプロ野球界は握ったのです。そのことをよく考えて頂きたいのです。
少なくとも、なぜライブドアさんの買収を断り、社会にきちんと説明ができない合併を、密室で進める近鉄さんとオリックスさんには、社会的倫理の観点でご忠告なさるべきです。経営権があるから何をしても良いというものではありません。新たな合併の話もプロ野球経営に対する不信感が深まる一方です。密室・談合のイメージが強いばかりか、新球団加盟に高いハードルをつくっているプロ野球の現状は「市場経済原理を基本とする経済秩序を守る」と、高らかに社論で掲げていらっしゃる理念と反すると感じるのは私だけでしょうか。少なくとも哲学を愛していらっしゃるなら、その理念と現在進行している合併問題が、どう一致しているのかお教え下さい。
第三のお願いですが、お願いと言うよりは、マーケティングに携わるものとしての提言です。長くなってしまいますので、これは、明日書かせていただきます。
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ありがとうございます。(^_^.)
ご友人のジャーナリストの三宅さんが、TVでナベツネさんの擁護をなさっていましたが、この三宅さんも全くのスポーツ音痴で、さまざまな発言に、プロ野球ファンならずとも、スポーツが好きな方なら眉をひそめた方も多いのではないでしょうか。少なくとも逆効果だったと思います。渡辺会長の手紙を読んでいらっしゃいましたが、「哲学」が好きな方、大新聞社の経営者のご意見とはとうてい思えず、どなたかが代筆されたものと思っております。
さて、こういう言い方は失礼かもしれませんが、渡辺会長は、現役としては最後の社会貢献を考えてもよいお歳だと思います。現役としてはあまり時間がないのです。ぜひいい仕事、人びとから感謝される仕事を残していただきたいのです。『バーンスタイン 最後のメッセージ』というDVDがあります。ぜひご覧下さい。バーンスタインも人生の最後に社会にどう貢献するかを悩み教育を選びました。人生、生き様という点で参考になると思います。
パリーグの経営が立ち行かなくなった、だから1リーグにしてプロ野球の存続をはかるという誰が考えても対処療法でしかない仕事は、決していい仕事ではありません。『夢』も『ビジョン』もまったく感じることができません。敗戦処理でしかありません。
いい仕事とは、渡辺会長が現場に対してどうこうすることではなく、プロ野球を活性化させるための流れや仕組みを作ってあげることです。そのために各球団のオーナーに働きかけることです。これは渡辺会長のリーダーシップを抜いては考えられないことです。実際プロ野球をこれだけ育てたのは読売巨人軍の功績がなんといっても大きいのです。そのことはどの球団のオーナーもわかっていらっしゃるはずです。
その結果、一時的には巨人に不利になるかもしれません。しかし、大所高所に立った一見「非合理」な意思決定は経営者にしかできません。このまま視聴率が低下していけば、ジャイアンツの経済価値は目減りする一方で、早晩、各球団が当てにしている放映料も下がってきます。
もっと長期的な思想に基づいたプロ野球界全体の再構築の抜本的な手を打っていただきたいのです。また、そのことによってアマチュア野球界の変革も促進されるはずです。
この間のさまざまな人たちの議論で、プロ野球活性化のアイデアはいくらでもあることがわかりました。こういったアイデアを具体的な球界の再建計画に移し、実行するための枠組みをつくればいいだけです。後は若い世代がやってくれます。そこまで用意すればあとは自然に流れが生まれます。
第二のお願いは、若い人たちが活躍できる『機会』をつくってあげて欲しいのです。ライブドアの堀江社長の服装などは、渡辺会長からすると許し難いのかもしれませんがそれは些細な事です。ビジネスもいかがわしく見えるかもしれません。しかし、考えてもみて下さい。マイクロソフトのビルゲイツにしてももいかがわしさはありました。ガレージから出発して成功したアメリカの多くのIT企業も、最初は全ていかがわしかったのです。重要なのは、若くとも活躍できるという『夢』を、若い人びとに見せてあげて欲しいのです。経営が長期に渡って持続できないかもしれないという危惧はあるかもしれません。しかしそういったリスクがあっても、それはそれで対処の仕方はいくらでもあるはずです。でないと、年金問題、さらに財政の巨額の赤字を背負わなければならない若い世代は、なにに夢を持てばよいのでしょうか。時代の『夢』をつくるチャンスを渡辺会長、またプロ野球界は握ったのです。そのことをよく考えて頂きたいのです。
少なくとも、なぜライブドアさんの買収を断り、社会にきちんと説明ができない合併を、密室で進める近鉄さんとオリックスさんには、社会的倫理の観点でご忠告なさるべきです。経営権があるから何をしても良いというものではありません。新たな合併の話もプロ野球経営に対する不信感が深まる一方です。密室・談合のイメージが強いばかりか、新球団加盟に高いハードルをつくっているプロ野球の現状は「市場経済原理を基本とする経済秩序を守る」と、高らかに社論で掲げていらっしゃる理念と反すると感じるのは私だけでしょうか。少なくとも哲学を愛していらっしゃるなら、その理念と現在進行している合併問題が、どう一致しているのかお教え下さい。
第三のお願いですが、お願いと言うよりは、マーケティングに携わるものとしての提言です。長くなってしまいますので、これは、明日書かせていただきます。
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