今年一番の出来事といえば、マスコミ、とくにテレビ報道の劣化です。ネタがなくなり、日馬富士問題に象徴されるように、ネチネチと取り上げ続け、あげくは白鵬対貴乃花とか、協会対貴乃花とか事件化するところはなにか哀れさすら感じます。
同じようなコメンテーターがあちらこちらの番組にでて、差し障りのない、中味のないコメントを繰り返しているのはまだいいのですが、キレイゴトばかり並べる発言が無責任だったり、おいおいもっと事実を調べてから発言しろよと言いたくなるようないい加減な意見、とくにお笑い芸能人のなかには、あんたは裁判官かというような裁定を披露するとなると、BPOも機能していないんじゃないかと感じます。どこまで劣化していくのかはわかりませんが、滅びゆく姿に見えてしまい、ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらずというフレーズが頭をよぎります。
そんな劣化したマスコミを手玉にとった松居一代さんですが、朝ちらっとテレビを見ると、会見に引き寄せられ、大勢のマスコミの人たちが集まっていました。そもそもどうでもいい離婚話じゃないのかと思いますが、さすがに松居一代さんです。マスコミホイホイを仕掛けて見事会見をやってのけました。
ただ松居一代さん、大丈夫でしょうか。これまで言ってきたこととずいぶん話が違うと感じますが、財産が守れて万歳ということのようです。
昨年あたりから、取材能力を失ったテレビのかわりに週刊誌が不倫ネタを提供し、それを追うようにテレビが殺到するという構図が目立つようになってきました。その先頭を走り、週刊誌のトップを維持してきた文春も、政治家や芸能人の不倫以外には、これといったパワーのある特ダネを掘り起こせず、それでは飽きられてしまうのも当然で、肝心の発行部数は下がり続けています。
政治利権などにもっと迫れば、いろいろと宝の情報も掘り起こせるのかもしれませんが、そうするのは、息の長い調査、また取材が必要で、それは週刊誌にとってもテレビにとっても、経費や時間がかかかりすぎ、難しいのかもしれません。
そういえば、昨日の忘年会で、定額動画配信(SVOD)が話題になりました、こちらはテレビの衰退とは対照的に伸びつづけてきています。そしてディズニーがフォックスを買収するというニュースが流れていましたが、そうなると傘下のHULUがどう変わるかが注目されます。
Netflix subscribers over the years: CHART - Business Insider :
現在、有料動画配信サービスでは、世界でもっとも契約数が多いのはNetflixで現在はもう1億を超えているのではないでしょうか。つづくアマゾンが8千万、HULUが4千万ぐらいですが、資金力豊富なデズニーの戦略によっては勢力図に変化が起こってくるかもしれません。ちなみに日本の定額動画配信サービスでは、dTVがトップで、2位がHULU、3位がU-NEXTとなっています。
このままでいけば、やがてテレビの視聴時間はさらに定額動画配信サービスに食われていきます。テレビは電波にこだわりすぎて、生活者のライフスタイルの変化への対応を怠ったという側面もありますが、肝心の情報を発信する力の落ちてしまえば、テレビが生きのこるスペースはさらに減り続けます。改革が迫られていると思いますが、電波利権で恵まれたビジネスをしてきた局には無理難題かもしれません。
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