訪問を控えたアジアではトランプ大統領は、アジア情勢の鍵を握る大統領としていやがおうでも注目が集まります。しかし、肝心のアメリカ本土では、9月にはやや持ち直した支持率がまた低下しています。ウォール・ストリート・ジャーナルとNBCテレビの共同世論調査では、支持率が50%から38%と就任以来の最低水準に落ち込み、不支持率が58%にも達しています。
トランプ氏支持率が最低更新=北朝鮮政策に不安も−米世論調査:時事ドットコム :
トランプ氏支持率が最低更新=北朝鮮政策に不安も−米世論調査:時事ドットコム :
さらにワシントン・ポスト電子版は、米国民の71%が「政治の停滞が危険水域に達した」と回答し,
その原因が「政治とカネ」の問題が最多で65%、トランプ大統領の責任との回答が51%でした。いずれにしても、アメリカ国内は、かつてのベトナム戦争当時と同じように、深い亀裂が生じてきているようです。
そして、トランプ大統領は、ケネディ元大統領暗殺に関する機密文書に関して、ツイッターで「長い間、楽しみにされていたJFKファイルの公開は明日だ。すごく興味深いぞ!」と豪語していたにも関わらず、実際には、米連邦捜査局(FBI)と中央情報局(CIA)からの要請で、検死結果などの肝心な資料は公開しませんでした。機密指定解除を見送ったことで、事件への疑惑はさらに深まり、トランプ大統領への失望感が深まってくるものと思います。
弱り目に祟り目というのでしょうか、ワシントンの連邦大陪審は米大統領選にロシアが干渉した疑惑で、初めて容疑者の訴追を認めました。まだ容疑者は発表されていませんが、身柄が拘束される可能性もあるようです。元連邦捜査局(FBI)長官のモラー特別検察官がトランプ氏側近と外国政府とのつながりについて行ってきた捜査を受けての決定です。
いやはや、トランプ大統領の支持率がさらに下がるようなことが相次いで起こってきていますが、まだ安倍内閣同様に、世界経済の好調に政権が支えられているので、まだ政権そのものが揺らぐまでにはいたらないにしても、足元が揺らぎ始めたトランプ大統領が、支持率回復を狙って危ない橋を渡らないかが気になるところです。
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