ハイビームのほうが遠くまで照らせるため、歩行者や自転車を早く発見でき、衝突回避につながるために、警察庁は「自動車運転者に対して前照灯上向き点灯の使用」、つまり夜間の車のライトはハイビームを使うことを推奨しました。それでは対向車が眩しく運転の妨げになるので、異論も続出していましたが、結局は 教習や免許更新時の指導の指針となる「交通の方法に関する教則」は、
「前照灯は、交通量の多い市街地などを通行しているときを除き、上向きにして、歩行者などを少しでも早く発見するようにしましょう」
「対向車と行き違うときや、ほかの車の直後を通行しているときは、前照灯を減光するか、下向きに切り替えなければなりません」というところに着地したようです。
しかし、実際には、ロービームとハイビームをこまめな切り替えはけっこう面倒なものです。

「慣れの問題で、ウィンカーの操作なら多くの人は当たり前にできると思います。続けていればハイビームとロービームの切り替えも自然にできるようになると思います」と評論家の方がおっしゃっていますが、いやいやそうではないでしょう。実際には対向車を意識し、ハイビームのほうが望ましいシーンでも、ロービームで走っている車が圧倒的に多いのが現実です。


ハイビームかロービームかどころか、暗いトンネル走行でライトを点灯せずに走行している危険なドライバーも結構多いのが現実なのです。

ところが、昨今ではオートでハイビームとロービームを自動で切り替えてくれる機能を搭載した車があります。これがほんとうに便利で重宝しています。

とくに峠道などカーブが続く道だと、カーブはハイビームで走るためにガードレールや、道路脇がよく見え運転が楽です。対向車が来ればすぐさまロービームに切り替えてくれます。カーブでハンドルを切りながら、ライトの切り替えを行うのはかなり無理がありますが、オートの威力を感じます。住宅街でも、対向車がなければハイビームとなり、人影に近づくと、歩行者が眩しさを感じないようにロービームに切り替わってくれます。その切替が絶妙なのです。

実際に利用すると感動する機能で、各社が競いあうように採用してきています。
ALHやAHSなどハイビームとロービームを自動で切り替える最新ヘッドライトのあれこれ:旬ネタ|日刊カーセンサー :


最近、パーキングとドライブのポジションミスしても、誤って前方の障害物にぶちからないというコマーシャルが流れています。自動化で安全性を高めていく競争は歓迎です。