産経新聞一紙が、ベトナム戦争に派兵された韓国軍兵士がベトナム女性を性的暴行するなどして「ライダイハン」と呼ばれる混血児が生まれた問題で、英国の民間団体「ライダイハンのための正義」が12日に設立されたと報道しています。そしてレベッカ・ホーキンスさんという英国人彫刻家が制作した約40センチの「ライダイハン像」を披露し、今後、在ベトナム韓国大使館前などに設置し世論喚起することを検討しているとか。そして同紙の別記事では、「自国兵士による性的暴行の事実は韓国社会に衝撃を与えた」としています。




ベトナム戦争は不都合な真実がたくさんありました。米国にも、韓国にも、日本にもです。多くの不都合な真実が忘れ去られ、また闇に葬られたこともたくさんあるように思います。そのなかのひとつが、ライダイハン問題です。さらに韓国軍は、旧日本軍に見習うかのように朝鮮戦争やベトナムに慰安所をつくっていた歴史があります。

韓国が日本の慰安婦問題を非難しつづけてきたのですが、やがてブーメランとなって自らの不都合な真実も暴かれると思っていただけに、もし「ライダイハン」問題をきっかけになって、互いに問題を冷静にとらえる機会になればと思っていたのですが、韓国のメディアがどう扱っているのかを検索してみたところ、なかなか記事がヒットしません。

産経が言うように、「韓国社会にを与えた」のなら、どこかのメディアが取り上げてもよさそうで、さらに調べると、韓国の元慰安婦の支援活動を行う団体「韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)」が、ベトナム戦争での韓国軍による戦争犯罪を謝罪するリレーデモを始めたことを韓国の連合ニュースが報じたというレコードチャイナの記事があったぐらいでした。

産経はどうやらこの記事を参考に、自らの願望を織り交ぜて記事にしたけれど、そこは発行部数が少なく、影響力が不足してスルーされてしまったのか、国会解散問題や豊田真由子議員の記者会見に隠れてしまったという感じでしょうか。もし産経が本気なら、ベトナムに行って、ライダイハン問題や韓国軍の慰安所問題の特集を組むぐらい、自らの手で深い取材してみてはどうでしょう。


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