大阪の地方政治は、経済が長年衰退の一途を辿り、財政も崖っぷちにたたされていたから改革が進んだのですが、政治の動きの先行して示しているのかもしれません。そのなかでほぼ消滅してしまったのは民進党です。府議会で1名が残っているだけで、市議会は消滅しています。おそらく国政選挙でも、現在の民進党を見ていると大阪と同じ運命を辿りそうです。
いまや民進党は、なにをめざしている党なのか、与党自民党とはどんな違う具体的な政策を提案している党なのかがますます見えにくくなり、蓮舫代表が眉間にシワを寄せ、総理批判をすればするほど、国会でクレームを叫ぶ政党にしか映らなくなりました。もう消滅への道をまっしぐらの兆候でしょうか。理由は、国民のためというのではなく、政党が生き残るために必死になってボルテージをあげている悲惨な姿としか映らないからです。
民進党が「野党」という以外には、もはや存在理由を失ってしまい、岡田時代、蓮舫時代になって、立ち位置のとり方がますます、かつての社会党に近づいてきています。あるべき独自の立ち位置、新しい野党の立ち位置の取り方を見いだせていないから、結局は反対を叫ぶしかないのです。
残念なことに蓮舫さんは、さすがにマスコミ出身なだけに言葉は自動小銃のようにでてくるのですが、それが逆効果になっています。
政党が凋落しはじめる兆候を地方政治で感じさせはじめているのは自民党も同じです。都議会で小池知事に対し70分もの質問を延々行い、いやそれは事前調整をしないという小池知事の言うようにやったと喜々としてしていた姿は、まるでしつけられていない子供、いじめっ子そのもののレベルで、そこには都民への視線はまったく感じられないのです。民進党と同じで、自分たちが生き残ることしか頭のなかにないという姿、さらに自らヒールの役割を演じてしまったのです。むしろ敵であるはずの小池知事に塩を贈るまったくの逆効果でした。
それを先行したのは大阪です。今では自民党は府議会も市議会も第二野党になってしまっています。やはり共産党とも手を組んで、都構想潰しに奔走した結果でしょう。かつては都構想を掲げていたはずの元知事の太田房江さんは、今は国会議員ですが、ある番組で都構想反対にまわったことを突かれ、返答に窮し、ごまかしていたのが印象に残っています。
結局は対立しないと勢いがでないし、また存在を示せないというのでは国民や地域住民の支持は失われていきます。現代は、これまでの時代のパラダイムを根底から揺るがす変化がやってきた時代で、古いパラダイムをもとに描いた理想主義の限界が生まれてきています。現実がどうなのか、現実のなかの矛盾を解決するためにはなにが必要なのかを見出そうとするスタンスが求められてきています。
それが出来ない政党は、対立のなかで自らを見出すしかなく、時代に適応できなくなっていくのではないでしょうか。
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