小池新知事が豊洲市場への移転を遅らせたことは、小池新知事にとっては大きなリスクを伴うものでした。もし、検査で問題がでず、大山鳴動鼠一匹でずとなれば、後味の悪い決着を余儀なくされず、また移転を遅らせた都民負担への責任も問われかねません。そして都議会とも今は優位に立っている立場にも影響しかねないからです。しかし、土壌汚染対策として厚さ4.5メートルの盛り土を全面にわたって行う予定が、建物の地下の地盤で行われておらず、地下空洞となっていたことを共産党の都議が暴き、そんな状況を一変させ、マスコミも騒然となっています。もう問題は理屈を超えてスキャンダルになってしまいました。
豊洲市場 盛り土せず/土壌汚染対策 主な建物/共産党都議団調査で判明 :
汚染土壌問題だけでなく、東京都庁の組織そのものが不正に汚染されているという疑惑がにわかに浮上してきたのです。問題の深さからいえば、そちらのほうが根深いことはいうまでもありません。これまで黒塗りばかりの資料、いわゆる「のり弁」が物語る情報隠しが問題になっていましたが、まったくガバナンスが効いていないことを物語っています。
やはり、都議会自民党、そのなかでも一部の議員と都庁の慣れ合いの関係で都政を回してきた結果、組織でなく、特定の議員や職員で恣意的な統治がまかりとおることになってしまったのでしょう。
同じ問題はオリンピックの組織委員会でも起こっています。トップが「口はだすが、責任はとらない森喜朗さん」で、これまでの国立競技場コンペ問題、シンボルデザイン問題と無責任体制による損失が続いたにもかかわらず、責任をとっていらっしゃいません。これでは誰もが植木等のスーダラ節よろしくの無責任がまかりとおってしまいます。
オリンピック組織委員会も豊洲移転で発覚したことも、問題は同根で、一部の人たちの恣意的な判断で物事が進み、まったく統治が効いていないことです。そして、森喜朗さんと内田さんは盟友だそうです。臨海地区への建設案から、神宮での国立競技場の建て替えは森喜朗さんの働きかけで、本来は建設できない風致地区の容積率を緩和したのが内田さんというタッグマッチです。そして森喜朗さんと新国立競技場を受注した大成建設の特別な関係について週刊文春が詳しく報じています。
大成建設が受注した巨額予算の五輪施設は新国立だけではない。
都が予算を負担する恒久施設の一つ、カヌー・ボート会場の「海の森水上競技場」も、大成のJVが約二百四十九億円で落札した。
だが、この落札劇は異例ずくめだった。まず入札に参加したのは大成のJVのみ。予定価格の約二百四十九億円に対し、入札価格はそれより僅か三十一万円ほど安い価格だ。落札率で言えば、九九・九%である。
森喜朗〈親密企業〉が五輪案件を続々受注 〈都議会のドンとは20年来の盟友〉:週刊文春デジタル:週刊文春デジタル(週刊文春デジタル) - ニコニコチャンネル:社会・言論 :
都議会のドン 「五輪道路」受注業者から献金 | スクープ速報 - 週刊文春WEB :
“都議会のドン”が役員の会社 五輪施設を逆転受注 | スクープ速報 - 週刊文春WEB :
そういえば都知事選に今では懐かしい山口敏夫さんが立候補されていましたが、「オリンピック利権に手を染めている、舛添より100倍、1000倍もの巨悪がいる。いまのオリンピックを支えている人たちに即退陣してもらう」と強く主張されていましたが、政界の裏の裏まで熟知されていてもおかしくない方です。
森喜朗氏 山口敏夫氏の発言からの猛批判で安倍晋三首相に泣きつき? - ライブドアニュース :
おりしも、かつて森喜朗さん降ろし、いわゆる加藤の乱に失敗した加藤紘一元自民党幹事長がお亡くなりなりましたが、小池対内田、また小池対森の対決をはやく決着させないとオリンピックにも影響がでてきそうです。
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