2007年にiPhoneが登場して9年になろうとしています。今年、スマートフォン市場は大きく変化します。はや、市場が成熟し、もはやスマートフォンそのものの成長が望めなくなったからです。成長が止まると、市場の様相は一変します。ポスト・スマートフォンの新天地を切り開かない限り、数量を確保しようと過酷な競争が避けられません。販売数量を落とせば、コストにも大きく響いてくるからです。
出荷数量も、いかにもいまだに伸びているように見えますが、前年対比の伸び率は急激に落ちてきており、おそらく今年は前年割れが起こることもありえます。

そうやって市場が成熟してくると、同時に製品も成熟してきます。その逆も真で、いくら特徴のある新しい技術を開発しても、それが製品価値の向上には直結しなくなってきます。結果、どの製品も横並びの開発競争に陥り、互いが似てきます。いままさにiPhoneとサムスンのGalaxyがそうなってきています。


次に相手がどのような技術で差別化してくるのかも読めます。有機ELしかりでしょう。いくらサムスンが先行していても、鴻海がシャープを傘下に収めたので、シャープの開発が急ピッチで進みます。後は優位にたてる時間をかせげるかどうかしかありません。互いに抜いては抜かれるという状態になってきます。
違いをみせる、あるいは感じさせることができるのは、デザインやマーケティングだけになってきます。そして技術も、どちらを選択するかのための、たんなるキャッチフレーズでしかなくなってきます。これまで数多くの製品で、そんな歴史を繰り返してきました。
iPhoneSEでアップルは見事に普通の会社になりました。イノベーション、正確には、既存の技術の再編集によって、ユーザーにとってはこれまでにない世界と新市場を開いてきた創造的な会社ではなく、ライバルとしのぎを削り、少しでもシェアを奪ってコスト優位を維持する戦略によって、スマートフォンの成熟を乗り切ろうという一端を見せたのです。
音楽やアプリなどで顧客を囲い込むビジネス・モデルで圧倒的に利益では優位に立ってきたアップルですが、今や、顧客囲い込みの焦点はアップル・ペイの決済システムに移ってきています。しかし、そこでもサムスン・ペイとの激突が始まっています。サムスンの第一四半期は、GalaxyS7が好調で、営業益もよかったようですが、サムスンも決定的な優位性を持っているわけではありません。
サムスン電子、1−3月の営業益6.5兆ウォン超-朝鮮日報
さて、成熟が始まった市場では、アップルとサムスンは今まで以上に激突することは避けられません。サムスンには負けたくないという思いでつながったアップル、鴻海、シャープ連合が誕生することになりましたが、さあ、スマートフォン競争で、いずれが生き残るのか、はたまた、いずれもが利益を削りながら生き残りをはかるのか、今年から、これまでとは違った展開がきっと始まってくるのでしょう。

モバイルの活用が広がる営業支援システム アクションコックピット

そうやって市場が成熟してくると、同時に製品も成熟してきます。その逆も真で、いくら特徴のある新しい技術を開発しても、それが製品価値の向上には直結しなくなってきます。結果、どの製品も横並びの開発競争に陥り、互いが似てきます。いままさにiPhoneとサムスンのGalaxyがそうなってきています。


次に相手がどのような技術で差別化してくるのかも読めます。有機ELしかりでしょう。いくらサムスンが先行していても、鴻海がシャープを傘下に収めたので、シャープの開発が急ピッチで進みます。後は優位にたてる時間をかせげるかどうかしかありません。互いに抜いては抜かれるという状態になってきます。
違いをみせる、あるいは感じさせることができるのは、デザインやマーケティングだけになってきます。そして技術も、どちらを選択するかのための、たんなるキャッチフレーズでしかなくなってきます。これまで数多くの製品で、そんな歴史を繰り返してきました。
iPhoneSEでアップルは見事に普通の会社になりました。イノベーション、正確には、既存の技術の再編集によって、ユーザーにとってはこれまでにない世界と新市場を開いてきた創造的な会社ではなく、ライバルとしのぎを削り、少しでもシェアを奪ってコスト優位を維持する戦略によって、スマートフォンの成熟を乗り切ろうという一端を見せたのです。
音楽やアプリなどで顧客を囲い込むビジネス・モデルで圧倒的に利益では優位に立ってきたアップルですが、今や、顧客囲い込みの焦点はアップル・ペイの決済システムに移ってきています。しかし、そこでもサムスン・ペイとの激突が始まっています。サムスンの第一四半期は、GalaxyS7が好調で、営業益もよかったようですが、サムスンも決定的な優位性を持っているわけではありません。
サムスン電子、1−3月の営業益6.5兆ウォン超-朝鮮日報
さて、成熟が始まった市場では、アップルとサムスンは今まで以上に激突することは避けられません。サムスンには負けたくないという思いでつながったアップル、鴻海、シャープ連合が誕生することになりましたが、さあ、スマートフォン競争で、いずれが生き残るのか、はたまた、いずれもが利益を削りながら生き残りをはかるのか、今年から、これまでとは違った展開がきっと始まってくるのでしょう。
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