WSJなどが米宇宙ベンチャー企業スペースXのロケットの再着陸失敗を報じていたのですが、日経の映像ニュースのトップは、「テスラCEOのベンチャー、ロケット再着陸に初成功 」のタイトル記事だったので、いったいどちらなのだろうかと躊躇していたら、なんのことはない、初成功の日経の映像ニュースは昨年12月のもので、昨日にアップされていたものでした。紛らわしいことは止めて欲しいですね。
WSJによれば、実際は「着陸スピードは問題なかった」けれど、着陸脚の1つのロック機構が働かず「着陸後に横転した」のだそうです。
さて、ロケットの着陸による回収、再利用をめぐっては、ベンチャーの雄AmazonのベゾスCEOとPayPalを創設者でテスラのマスクCEOの開発競争がホットです。昨年は、アマゾンのベゾスCEOの宇宙企業「blueOrigin」が、11月に打ち上げたロケットを垂直に「着陸」させるにことに成功したことが報じられ、深く記憶に残っていましたが、スペースXのほうは、技術的により難度が高い、斜めに打ち上げて垂直に着陸させることに成功させていたとはいえ、やはり二番目だったからでしょうか、記憶が曖昧でした。

それぞれの違いは毎日新聞が図にしていますので、興味のある方は、そちらを御覧ください。
無人ロケット:直立着陸、米2社成功 再利用・コスト減に道 「宇宙旅行時代」一歩前進 - 毎日新聞

そういえば昨年11月に国産ロケットH2Aが、民間から初めて受注した商業衛星の打ち上げに成功していますが、現在は打ち上げに100億円を要しており、まだまだ国際競争力があるとはいえず、打ち上げコストを半減することが課題です。

ロケットを再利用することでのコスト削減効果が競争優位の決定打になるのか、打ち上げの成功率が鍵をにぎるのかはよくわかりませんが、打ち上げ成功は最初の一歩。つぎは、国際競争で優位にたつこと、またロケットの利用を促進し、市場を広げるための戦略を立て、それにそった技術開発が求められてくることになるのでしょう。
昨年にそれについては触れていますので、そちらも一読いただければと思います。
 宇宙産業はスパコンと同じ轍を踏んではいけない

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