誰しも、新しい技術に夢をかけ、また新しい技術に夢を感じるものです。無人で空を翔けるドローンに熱い視線が集まり、またボタンを押せばも目的地まで連れて行ってくれる自動運転車に未来を感じている人も少なくないと思います。しかし、そのふたつの技術の今後に冷水をかける2つの出来事が起こりました。
ひとつはドローンです。今週行われたアルペンスキーのワールドカップで、競技のさなかに、空から落ちてきたドローンが、スキーヤーのMarcel Hirscherに、もうちょっとで当たりそうになるアクシデントが起こりました。もしあたっていたら大事故になっていたのではないでしょうか。
ドローンは、便利な反面、墜落する、誤操作で事故を起こす、ハッキングでコントロールを失う、またテロに利用されるなど、さまざまなリスクがあることが容易に想像がつきます。とうぜん、どのように規制し、安全を確保するのかの議論も起こってきますが、今回の事故は規制の必要性をまざまざと見せつけました。



もうひとつは、カリフォルニア州が、自律走行車の規制に関する草案を発表したようですが、それはグーグルにとっては、グーグル・カー開発をゼロベースでやり直すことにつながるかもしれません。なぜなら、「免許を持ったオペレーターが乗車し、技術的な故障やその他の緊急事態には車を操作できること」が条件にはいっていて、ハンドルもブレーキもないグーグル・カーでは公道が走れないからです。
グーグルをがっかりさせたカリフォルニア州の自律走行車規制草案|ダイヤモンド・オンライン

この前、立命館大学の佐藤典司先生のゼミの学生さんから、自動運転車の今後について意見を求めるインタビューを受けました。自動運転車の進化はグーグルが思い描くほど単純ではなく、事故が起こったときに誰が責任をとるのかの壁が高いことに触れました。その予測通りの規制がかけられるということです。

またグーグル・カーの狙いは自動車のOSを握ることだと思われますが、競争関係も複雑で、直感的にはグーグルの思惑通りにはならないような気がします。
グーグルが先行する自動運転車開発、メーカー各社も公道実験を開始 | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉

ともすれば、技術の夢は人びとの心をくすぐりますが、社会を変えるのは技術だけではなく、新しい技術がほんとうに社会に役立てるようになるにも、新しい夢の世界を実現するためにも、もっと別な知恵や能力による変革、なかんずく起業家精神が必要だと感じます。

続きと詳細は、本日発行のメルマガ


SFAによる顧客管理ならアクションコックピット
モバイルの活用が広がる営業支援システム アクションコックピット