24日に海外から初めて受注した商業衛星を搭載したH2Aロケット29号機の打ち上げが成功したことで国内が湧きました。しかし、ほぼ同じ頃に、米国のテキサスではアマゾンのベゾスCEOが資金提供している民間宇宙企業ブルーオリジンの「ニューシェパード」が高度100Kmまで打ち上げられ、発射基地に戻ってくることに成功しています。宇宙空間で人が乗ったカプセルを切り離し、そちらはパラシュートで降下させるもので、宇宙旅行も間近に迫ってきたことになります。
宇宙旅行はともかく、今では、打ち上げロケットは技術力の競争だけでなく、米国が仕掛けたコスト競争も同時に起こってきています。その点でもブルーオリジン社の成功は画期的です。
日本はロケット大好き、またものづくり技術大好きです。マスコミがまたそれを煽ります。それはともすれば時代の求める課題を覆い隠しがちになります。
今回のH2Aロケット29号機の成功で、日本のロケット打ち上げ成功率は、97%に達したので成功率ではおそらく世界のトップと並ぶ、あるいはわずかながら上回り、申し分のないところまできました。しかし、H2Aロケットは現在一回あたりの打ち上げに100億円を要しますが商用打ち上げではまだまだ打ち上げ費用が高すぎるのです。
ちなみに経産省の宇宙産業室の資料によると、商業打ち上げ市場で受注数が最も多いのが欧州のアリアン、ついでロシアのプロトンですが、つづく米国のスペースX社のファルコン9は打ち上げコストが5,000〜6,000万ドルで、商用ロケットとしては少なくとも、70億円以下に打ち上げコストを下げる必要があるといわれています。
そのためには、自動車や航空機などの産業との部品の共通化をはかるか、もっと量産するか、そして再利用可能なロケットを開発するかと言われていますが、実際にコストダウンにつながるのかどうかは、まだわからないにしても、ブルーオリジン社は、その再利用可能なロケットの打ち上げと回収に成功したことになります。
さて、宇宙産業というと、ロケットや衛星に注目が集まりがちですが、ロケットの打ち上げ産業そのものはほんの宇宙産業全体の3%、衛星設備が9% を占めるに過ぎませせん。最大の市場が衛星サービスで6割を占め、続いて地上設備が3割で、宇宙産業の焦点はソリューションビジネスだということを冷静に見ておく必要がありそうです。

経産省の宇宙産業室「宇宙産業の最近の動向と課題」より
ロケット産業は、宇宙への夢という側面もありますが、現実は政府購入が7割、またそのうちの半分が軍事目的で、商用は3割にすぎません。つまり軍事、安全保障が利用目的なのか、商業利用として考えるのかの問題も残っています。
宇宙産業は成長産業であり、日本でもチャレンジすべき分野だと思いますが、技術オリンピックの視点だけではなく、どのような市場を切り開いていくのかから出発したほうがよさそうです。スパコンでは、日本の「京」は瞬間芸で演算能力世界一をとりましたが、その後は速度では中国と抜きつ抜かれつのようです。しかし肝心の産業としては流れに乗り遅れたままです。
内閣府の宇宙戦略室も、「宇宙産業政策の検討の視点(PDF)」で、従来は、衛星やロケットの開発が主な取り組みだったけれど、今後は課題解決手段として宇宙利用を推進していくとしているので安心しますが、スパコンと同じ轍を踏むことは避けてもらいたいところです。

モバイルの活用が広がる営業支援システム アクションコックピット
宇宙旅行はともかく、今では、打ち上げロケットは技術力の競争だけでなく、米国が仕掛けたコスト競争も同時に起こってきています。その点でもブルーオリジン社の成功は画期的です。
日本はロケット大好き、またものづくり技術大好きです。マスコミがまたそれを煽ります。それはともすれば時代の求める課題を覆い隠しがちになります。
今回のH2Aロケット29号機の成功で、日本のロケット打ち上げ成功率は、97%に達したので成功率ではおそらく世界のトップと並ぶ、あるいはわずかながら上回り、申し分のないところまできました。しかし、H2Aロケットは現在一回あたりの打ち上げに100億円を要しますが商用打ち上げではまだまだ打ち上げ費用が高すぎるのです。
ちなみに経産省の宇宙産業室の資料によると、商業打ち上げ市場で受注数が最も多いのが欧州のアリアン、ついでロシアのプロトンですが、つづく米国のスペースX社のファルコン9は打ち上げコストが5,000〜6,000万ドルで、商用ロケットとしては少なくとも、70億円以下に打ち上げコストを下げる必要があるといわれています。
そのためには、自動車や航空機などの産業との部品の共通化をはかるか、もっと量産するか、そして再利用可能なロケットを開発するかと言われていますが、実際にコストダウンにつながるのかどうかは、まだわからないにしても、ブルーオリジン社は、その再利用可能なロケットの打ち上げと回収に成功したことになります。
さて、宇宙産業というと、ロケットや衛星に注目が集まりがちですが、ロケットの打ち上げ産業そのものはほんの宇宙産業全体の3%、衛星設備が9% を占めるに過ぎませせん。最大の市場が衛星サービスで6割を占め、続いて地上設備が3割で、宇宙産業の焦点はソリューションビジネスだということを冷静に見ておく必要がありそうです。

経産省の宇宙産業室「宇宙産業の最近の動向と課題」より
ロケット産業は、宇宙への夢という側面もありますが、現実は政府購入が7割、またそのうちの半分が軍事目的で、商用は3割にすぎません。つまり軍事、安全保障が利用目的なのか、商業利用として考えるのかの問題も残っています。
宇宙産業は成長産業であり、日本でもチャレンジすべき分野だと思いますが、技術オリンピックの視点だけではなく、どのような市場を切り開いていくのかから出発したほうがよさそうです。スパコンでは、日本の「京」は瞬間芸で演算能力世界一をとりましたが、その後は速度では中国と抜きつ抜かれつのようです。しかし肝心の産業としては流れに乗り遅れたままです。
内閣府の宇宙戦略室も、「宇宙産業政策の検討の視点(PDF)」で、従来は、衛星やロケットの開発が主な取り組みだったけれど、今後は課題解決手段として宇宙利用を推進していくとしているので安心しますが、スパコンと同じ轍を踏むことは避けてもらいたいところです。
モバイルの活用が広がる営業支援システム アクションコックピット
美味しい飲み比べセットあります。酒米王様「山田錦」で仕込んだ至高の飲み比べ違いを感じてみ... |



このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。