とくに戦略らしいことを生み出せず、経営が機能不全に陥っているワタミですが、まだ事業の体をなしているうちに、どこからか買収話がでてきても不思議じゃないという世間話が聞こえてきたりします。さて、いったいどこに漂着するのかとおもいきや、サントリーが救いの手を差し伸べたのでしょうか、新業態店をオープンさせています。
「サントリー酒類の市場開発本部グルメ開発部と共同で企画・開発した」(日経トレンディ)そうですが、同記事によると「生産者の顔が見える、日本籍船が漁獲した天然鮪にこだわった新業態」を歌い文句に「ニッポンまぐろ漁業団」の新橋店がオープンし、ワタミ系列の大型店舗(150席以上)を業態転換する形で店舗を増やし3年から5年の間に約30店舗にするそうです。
ワタミの新戦略、サントリーとコラボした“マグロ特化型総合居酒屋”とは? - 日経トレンディネット

ワタミのニュースリリースによると、鮪料理に関しては、日本かつお・まぐろ漁業協同組合に所属する漁船と直接取引のある、特定の卸業者様からの購買によって、「どの漁船が獲った、どんな鮪なのか」という履歴が追えるのが特徴ということです。

16日にオープンしたばかりとはいえ、まだ今日の時点で、食べログでの口コミが2件というのは少し寂しいという感じでしょうか。
ニッポンまぐろ漁業団 新橋店 - 新橋/居酒屋 [食べログ]

なにか見たことがあるような企画です。那智勝浦港の仲買「脇口水産」が大阪でやっていた「ほんまや」を感じさせます。「ほんまや」は天満にありましたが今は閉店になっています。マグロはみんな好きだとしても「マグロ料理」では売りになりにくいということでしょうか。
閉店】ほんまや 天満橋店 - 天満橋/居酒屋 [食べログ]

サントリーの企画力や商品調達力とワタミの店舗を回すノウハウが結びつけば、繁盛店が生まれるのでしょうか。この専門店路線で躓けば、もう打つ手を失った、お手上げということにもなりかねず、その成否はワタミの将来を占う試金石になるのではないでしょうか。

SFAによる顧客管理ならアクションコックピット
モバイルの活用が広がる営業支援システム アクションコックピット