立杭にある兵庫陶芸美術館の開館10週年記念特別展「坐 丹波(夏)ー田中寛コレクション 蒐集の軌跡ー」に行ってきました。兵庫陶芸美術館開設のきっかけになり、またコレクションのベースになったのも、全但バス創業者田中寛が蒐集した焼き物のコレクションで、それを紹介するものでした。
the tamba_title
兵庫県/兵庫陶芸美術館 開館10周年記念特別展「坐 丹波(夏)−田中寛コレクション 蒐集の軌跡−」


全但バスと言われても、兵庫県北部の人でもなければ、大阪とか神戸から、竹田城跡とか湯村温泉などを結ぶ急行バスといってはじめて思い起こす程度かもしれません。しかし、かつて兵庫県の北部は鉱業や繊維産業で栄えていた時期に田中寛は起業家として活躍し、財力を蓄えたといわれています。仕事しか頭になかった田中寛に転機が訪れるのは、突然病に倒れ、1年も闘病生活にはいって、人生の目的がなにかを考えさせられたことだったそうです。

第一展示室で、出迎えてくれるのが鎌倉時代の迫力のある作品で、 銘が“猩々”という壷でしたが、写真家土門拳が所蔵していたものを、田中寛が強く希望し、口説き落として手に入れたものだと、紹介されていました。

丹波立杭の焼き物は、壷などの生活のなかで実用品としてつかわれたものがほとんどで、なかなか残らないものが多く蒐集には苦労があったと思います。

同時に開催されていた、今、丹波で活躍する作家たちの作品を紹介する”TAMBA NOW+"では、「実用」という枠組が取り除かれたために、大胆で奔放な作品が見られ、対照的です。

兵庫陶芸美術館のすぐ隣の「陶の郷」には、陶芸体験のスペースや作品ショップも、また少し足を伸ばせば掛け流し温泉の「ぬくもりの郷」もあって、きっと一日を堪能できる旅になると思います。

立杭 陶の郷 丹波焼の郷|兵庫県篠山市にある総合施設

こんだ薬師温泉 ぬくもりの郷

立杭などがある篠山一帯は、今田(こんだ)といわれるところですが、歴史のある酒蔵を始め、蕎麦の店とか、昨今はいろいろなショップなども生まれ、ドライブで穴場探しを試みるのもオススメです。
篠山のはしっこ、今田と古市、こんなとこ。『コンダフル』



SFAによる顧客管理ならアクションコックピット
モバイルの活用がj広がる営業支援システム アクションコックピット