気が付くと、このところ、ボクシングの世界タイトルマッチの番組が3つ連続してありました。しかも見事なKOやTKOで勝負がついた試合が多かったので見ていて醍醐味がありました。それにしてもスローでKOシーンが再生されるとパンチがあたった相手の選手の顔面が歪み、その衝撃の強さにはほんとうに恐ろしさすら感じます。
さて、それほど番組が組め、しかもダブル世界タイトル戦が組めるのは、たくさんの世界タイトル保持者や挑戦資格者が日本にいるということです。ところで、今日本に何人の世界チャンピオンがいると思われますか。

なんと7人です。 今はWBAとかWBCとか、協会も4つに増え、さらに体重別も、ミニマム級からヘビー級まで昔よりもきめ細かく分けられて17階級に増え、それぞれにチャンピオンがいるので、 世界チャンピオンの値打ちが昔に比べるとずいぶん希釈されてしまっているとはいえ、7人というのは多いと感じます。

しかも強いチャンピオンがいます。とくにスーパーフライ級の井上尚也、バンタム級の山中慎介、スーパーフェザー級の内山高志はハードパンチャーなので一発KO勝ちの魅力があります。内山と同階級のWBCチャンピオン三浦隆司もその仲間に入るのでしょう。

おりしもラスベガスでは、世界ウエルター級タイトルマッチのメイウェザーVSパッキャオ戦のファイトマネーだけで330億円を超え、興行収益は590億円に達する見込みとされるビッグマッチがありましたが、日本でのボクシングの人気はどうなんでしょうか。

 ちなみに、直近のビデオリサーチの「週間高世帯視聴率10」(関東地区)は4月20日(月)〜26日(日)のデータが公開されていましたが、 IBFミニマム級王者高山の初防衛戦とWBA最短3階級制覇を実現させた井岡の試合は、鮮やかなKO勝負とはならなかったのですが、番組平均世帯視聴率が15.0%でスポーツ番組トップで、全番組でもトップ10に入る視聴率でした。まずまず人気はあるほうだということだと思います。

入場料もファイトマネーも、テレビの放映権料もラスベガスは桁が違います。1,500〜7,500ドル(約17万9千〜89万3千円)もする価格の席も即日完売し、飛行場はプライベートジェットで混み合うとは、日本とはスケールが桁違いです。
 きっと強いチャンピオンたち、またミドル級の元オリンピック金メダリスト村田諒太が狙っているのも、ラスベガスで試合を組んでもらうことではないでしょうか。

その先を行くように、ラスベガスで今月の9日にWBA世界バンタム級王者にあの亀田兄弟の三男の和毅がWBOのタイトルを返上して挑戦します。亀田和毅は、もう忘れ去られたかと思える亀田兄弟のなかではもっとも実力があるとされていますが、果たして勝敗はどうなるのでしょうね。ただ同じ階級では”神の左”をもつ山中慎介の魅力にはかなわないような気がしますが、ぜひ決着をつけてもらいたいものです。


SFAによる顧客管理ならアクションコックピット
モバイルの活用がj広がる営業支援システム アクションコックピット