維新の分党は、新聞の一面には取り上げられていますが、日々是マーケティングさんがおっしゃるように、「時既に遅し」の感が否めませんし、収まるところに収まったという感じでしょうか。
時既に遅し・・・と言う気もするが - 日々是マーケティング
維新のアイデンティティがゆらぎ、それとともに橋下市長の人気が凋落の道をたどり始める最初の原因となったのが、「太陽の党」との合流で、石原さんは維新にとっては疫病神でしかなかったのではないでしょうか。
石原節も、もうこれで、そろそろお終いじゃないでしょうか。というか、もうお終いにしたらどうかと感じます。

新銀行東京の巨額の損失についても、後継者としての猪瀬前都知事の失脚騒ぎについてもけじめをつけることなく、国会の代表質問に立てば、野党の党首として、党のアピールなり、政府方針のチェックを行うための質問をするどころか、安倍内閣を持ち上げる発言を繰り返すしかできないとなれば、リーダーとしてどころか、政治家としての能力も問われるところです。
2014年国会議員の「質問力」ランキング。中間速報1位は塩崎恭久氏、最下位は石原慎太郎氏  | 「万年野党」活動日誌 | 現代ビジネス [講談社]

橋下市長もちゃぶ台返しの市長選で、人気凋落に歯止めをかけ、巻き返しをはかるのかと思いきや、選挙戦の盛り上げに失敗し、大阪都構想への期待を醸成する絶好のチャンスを逃してしまいました。そのことがさらに求心力を失う結果になっています。

不況で、閉塞感が漂っている時は、野党にとっては順風となり、景況感が良くなると、野党にとっては逆風になってきます。とくに、橋下流の官僚たたきは、不況風のなかでは人気が得られても、景況感が良い時は、共感を得られない状況だとあるジャーナリストの方がおっしゃっていましたが、もう少し風の変化を読んだほうがいいのでしょう。

今の政治状況では、TPPについても、集団的自衛権にしても、与党内部で、賛否の熱い議論が交わされているので、野党がとるべきポジションは狭められてしまい、また存在感を示すためのハードルも高くなっています。

しかし、GDPの水増しをはかる積極的な財政出動は、官僚の規律を緩ませることにもなるので、野党が果たす役割がないわけではありません。地味でも、ここは腰を落ち着け、野党再編のための政策議論を活発に行なっていただきたいものです。

さて、石原御大に連れ立って維新からでていく議員さんは何人ぐらい、いらっしゃるのでしょうか。もう政治のリアリティも、勢いを失ってしまい、引退のゴールが見え隠れしているリーダーについていく人がはたしているのかに興味が湧いてきます。


SFAによる顧客管理ならアクションコックピット

新世代SFA営業支援システム アクションコックピット