より見やすく、より美しく、より速くはiPhoneユーザーにとっては気持ちのよい改善や機能向上ですが、同時に、アンドロイドのスマートフォンのメーカーにとっては、どちらかというと自分たちに有利に立てる土俵にアップルが降りてきた、あるいは落ちてきたと感じているのではないでしょうか。
iPhoneではもう驚き(サプライズ)がつくれなくなった、そんな限界を感じたからこそ、ティム・クックCEOはサムスンを提訴し、自分たちがつくってきた驚き(サプライズ)の種だけは守ろうとしたと考えてもおかしくはありません。
アンドロイドは、あるいは他のOSは、これで機能競争をしかけることができます。アイデアは日本の携帯がすでに実現してきたものでも、充分に魅力ある特徴になります。
それにしてもiPhone5では、なぜ、おサイフケータイなどの機能のNFCを搭載しなかったのかはよくわかりません。
新しく登場したPassbookは、「搭乗券、映画のチケット、お店のクーポン、ポイントカード、そのほかいろいろなものを、すべて一か所にまとめておける」ようになったということですが、日本ではフェリカでおなじみです。
バーコードやQRコードを使うほうが普及がはやいと見たのでしょうか。海外での状況はわかりませんが、少なくとも日本ではあたらしい技術の香りがしません。広告と連動させたアップル流のビジネスの香りのほうが立ち込めています。
iPhone5の登場でアップル買い控えも解け、しばらくは再びiPhone5の勢いが増すでしょうが、スマートフォンも切り口としては成熟し、あれこれ機能競争をやる時代にはいってきます。それは相対的な違いをつくるだけなので、際限のない競争の世界になるのでしょう。新製品も旬の時期を過ぎると、あっというまに価格下落が始まる世界です。
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