アマゾンが、日本で電子書籍販売を年内にも開始するそうです。日経記事なので、また誤報ではないかと心配ですが、アマゾンが参入すれば、これまでに配信サイトをスタートさせたところにもいい刺激剤となり、また話題も広がり、市場が元気になってくるのではないでしょうか。
電子書籍のマーケットは、3つのプレイヤーが揃わないとブレークしません。ひとつは著者や出版社などのコンテンツを生みだすプレイヤー、それを売るマーケット、そして書籍リーダーを提供する機器メーカーです。
しかし残念なことに日本は悪循環のサイクルにはまってしまい、なかなか市場が育ちません。コンテンツが揃わないから、マーケットも賑わず、これといったマーケットがないために、コンテンツが売れない。コンテンツが揃わないからハードも売れず、ハードが売れないからコンテンツもでてきません。この悪循環を断ち切る突出したプレイヤーが登場してくれないと、電子書籍の普及も遅れるばかりですが、いよいよ本命のアマゾンが登場するとなると俄然期待が湧いてきます。
なにせ、アマゾンはコンテンツを売るマーケットとハードの両方を持っています。しかも、リーダーは原価または原価割れでも売り、その後にマーケットの売上で利益を取るというビジネスモデルは強力な推進力を持っています。なにせタブレットPCのKindle Fireは199ドルとiPadの半値以下という衝撃の価格。日本でもそのままの価格だと1万5千円程度なので魅力的です。
iPadを脅かす新たな競争時代の幕開け - ライブドアブログ :
SONYやシャープもマーケットとハードをもっているのですが、シャープはシャープ製のスマートフォンやタブレットPCが売れればまだ地道にマーケットも育てようということでしょう。またハードへのこだわりのあるSONYが、ハードは顧客開拓のツールとして割り切り、コンテンツの売上で稼ごうという戦略がとれるのかは疑問です。もしSONYが思い切ってビジネスモデルを変えれば賞賛に値するサプライズです。
大日本印刷とドコモの「honto」や、凸版とインテルの「BookLive!」、紀伊国屋や楽天などもどうでてくるのかが楽しみです。
とにかく、紙の書籍は不便です。現在はオフィスと自宅に書籍を置いているのですがストレスを感じることがしばしばです。自宅で、確かあの本がそのことに触れていたと思っても、オフィスにその本があれば、オフィスに戻らないと読みかえせません。
出張先などで、時間が開いたときに本を読みたくても、本を持ち歩いていないと読めません。電子書籍の普及を心から望んでいるので、なんとかなって欲しいところです。
紙の手触りがいいなという装丁の書籍もあるのですが、それほど多くはなく、たくさん本を持ち運び、読みたいときに、読みたい本を選んで、いつでも読める利便性のほうがはるかに価値を感じます。
春よ来い、はやく来いと願うばかりです。
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