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今日のアゴラで日本のサービス産業の労働生産性が低いことが日本の弱みだと書きました。
インフレの国でも価格破壊は起こっている、いや日本以上 : アゴラ - ライブドアブログ:
その一例ですが、アメリカの建築設計事務所の会社の規模や海外拠点の広がりと日本の設計事務所との格差には驚かされます。中近東や中国などのプロジェクトでもその多くをアメリカの建築事務所がかかえています。日本は有名な建築家はいても、残念ながら日本の設計事務所の規模は小さく産業化に遅れをとっています。
日本はなんといってもゼネコン王国です。それが日本の建築費、建設費の高コスト体質を生んでいるといわれていますが、鹿島、大林などのスーパーゼネコンは1兆円規模で突出しています。
しかし、設計事務所となると概して規模が小さく、最大が日建設計で、およそ300億円程度の年間売上高です。アメリカでもっとも大きい建築事務所は、AECOMで年間売上高が65億4千6百万ドル(およそ5000億円)で日建設計の10倍以上の規模です。
話は変わりますが、ちょっと前にお世話になっている経営者の方から、シンガポールの高級マンション一戸の価格がいくらぐらいだと思うかと聞かれたのですが、想像もつかなく、1億円ぐらいでしょうかと答えると、いやいやとんでもない4億円以上だということで驚きましたが、そのマンションの設計は日本の建築家の高松伸さんだそうです。海外でも有名な日本の建築家のお一人です。
日本人の建築家で中国のプロジェクトを手がけている人は他にもいらっしゃいますが、ネットで調べてみると高松設計事務所は、台湾の台北事務所を開設し、そのために中国やアジアのプロジェクトが増えているそうです。
付加価値の高い建物をつくろうとするとデザインが鍵になってきますが、それを実現する建築家が高松伸さんはじめ日本にはいるということでしょう。しかし能力の高い建築家がいても、それがビジネスとなると、やはりゼネコンが抑えているのが日本です。デザインや設計よりは、モノの価格が優先してしまいます。
さて高級マンションというと富裕層ですが、さまざまなところで日本の富裕層は、いったいどこに消えてしまったのだろうかという話を聞くことが増えました。しかし、サンケイBizの記事によると、2015年までに日本を除くアジアの主要10カ国・地域の億万長者は280万人に達し、その約半数を中国が占めるといいます。
中国、億万長者の半数占める 15年までに アジア主要10カ国調査 (1/2ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ) :
アジアで280万人の億万長者というと、富裕層をターゲットとしたビジネスが十分成り立ちます。しかも、富裕層を対象とするビジネスにはブランド、また高い品質と文化の奥行きが必要になってきますが、それは日本にとってのビジネスチャンスにもなってくるはずです。
日本のサービス業の生産性を上げるひとつの切り口としてアジアの富裕層市場に食い込むという手もきっとあるのだと思います。
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