3月28日にJR西日本のインターネット情報サービス「マイ・フェイバリット関西」略して「マイフェバ」がオープンしています。九州新幹線が全線開通、また「駅」と「街」がひとつになって誕生した大阪ステーションシティのオープンというふたつのビッグイベントを機に、関西の魅力を伝えるために情報提供と交流をめざしたサイトをJR西日本が企画し、提供を開始したものです。
関西のおトクで楽しいおでかけ情報サイト マイ・フェイバリット関西(マイフェバ) :
旅をすることや日常過ごす街と違う場所におでかけする魅力は、そこになにか発見があったり、また新しい触れ合いや体験の刺激をうけることですが、旅にしても、おでかけにしても、導いてくれる情報の豊かさが、魅力や価値を広げてくれます。
さて、新しいサービス「マイ・フェイバリット関西」のついてJR西日本の担当者の人から直接お話が聞けるというお誘いがあり、テーマとしても興味があったこと、また他のブロガーの方も参加されるというので交流もかねて先週末に出かけてきました。そのレポートです。
「大阪」が加わり、関西の魅力が高まっている
いいタイミングでの情報提供サービスの開始だと思います。関西は、京都や神戸は都市そのものがブランド化しており、関西の魅力となってきました。また遷都1300年のイベントで奈良も訪れる人が増えていますが、大阪はどちらかというと旅行先としての魅力や吸引力に欠け、まるで空白地帯のように、京都や神戸にはでかけても大阪は通過地点でしかなかったと思います。かつて都市のイメージを調査したことがありますが、大阪で思い浮かべるものという質問に、回答が圧倒して多かったのは「たこ焼き」と「お好み焼き」でした。大阪で生まれ育ったものとしては愕然としますが、また妙に納得してしまう結果でもありました。
大阪の魅力が発掘されていない、また情報化されていないということですが、なにかのきっかけがないとなかなかそれは進みません。しかし大阪ステーションシティのオープンは、大阪駅に新しい都市としての象徴的なスポットが生まれただけではありません。
「大阪ステーションシティ」カッコよすぎ惚れた (ネタフル): l
すでに始まっている百貨店戦争にみられるように大阪駅周辺が活気づきはじめ、さらにより広く大阪という街の個性や魅力の再発見が始まると思っています。
さらに大阪からは、大阪とは個性ががらりと変わる京都、神戸、奈良も近く、またその経路にも魅力ある街があり、コンテンツとしては豊かですが、問題はその情報化の担い手でした。
この「マイ・フェイバリット関西」がそういった旅先としての関西、またおでかけ情報を広め、また深める役割を担うサイトとして育ってくれることを期待してやみません。
「マイ・フェバリット関西」の可能性
それはこのサービスが、もちろんさまざまなおトクな特典を提供してくれていることもありますが、携帯やスマートフォンでのGPS機能と連動したものであることと、利用者が情報を書き込み、情報をシェアできる仕組みをもっていることに尽きます。モバイルで、自分のいる周辺のお店や美術館や史跡などの施設のスポット、あるいは近辺で開催されているコンサートなどのイベント情報を検索できるだけでなく、訪れたスポットにコメントが投稿できます。飲食店だけなら『食べログ』などのクチコミサイトがありますが、スポット情報やイベント情報など情報の幅が広がっています。
現在は、スタートしたところで、編集者からの情報提供がガイドラインになっていますが、おそらく、利用者からのスポット登録機能を追加すれば、情報が飛躍的に広がり、また深化していく可能性を感じます。
JR西日本が、旅とおでかけ情報の情報プラットフォームを提供するスタンスに徹すればの話ですが。そこに踏み込めるかどうかに注目したいところです。
「マイ・フェバリット関西」の魅力
では、JR西日本でご担当の人たちに取材してきましたので、簡単に『マイ・フェバリット関西』の魅力をご紹介したいと思います。
コインが貯まるおトク
このサイトに登録すると、またサービスを利用するたびにコインが貯まり、一定ポイントになると素敵な賞品があたる抽選応募のチケットに交換できます。とくに5月31日までに会員登録すれば、最初から50コインのボーナスコインがもらえ、応募するためのチケット1枚になるので、登録をお急ぎください。
モバイルで使える魅力−専用アプリとチェクイン機能
iPhoneなら、APPストアで、アンドロイド携帯もQRコードでサイトに訪問すれば、アプリがダウンロードできます。いずれも無料です。携帯ならQRコード読み取りで携帯専用サイトをブックマークしておけば利用が可能です。
モバイルで利用すると、GPSの位置情報と連動しており、周辺のお店やスポットの検索ができるだけでなく、訪問したスポットでチェックインボタンを押すと、コインが加算されます。またチェックインしなくとも、気になったところを「気になる」スポットとして登録し、このサイトからMIXIやツイッターへマルチ投稿をすることでも加算されます。
このサイトでは編集者の人によるおすすめコースが紹介されていますが、おすすめコースと連動しチェックイン機能を利用した、面白いスタンプラリーの企画も提供されています。
JR西日本のサイトには、出発地と目的地、またお出かけの目的を選ぶと地図で散策コースとその途中のスポットが表示される面白い機能のある「おでかけナビゲーター」というサービスがありますが、このナビとの連動や、読者が企画し、編集したオリジナルなスタンプラリーができればもっと面白くなってくるのではないかと感じました。
おすすめのモデルコースを自動で作成!おでかけナビゲーター:JRおでかけネット :
情報のシェア
各スポットについてのコメント投稿ができ、情報をシェアすることができます。それだけではなく、MIXIやツイッターとの連携が可能で、投稿したコメントをMIXIやツイッターに自動投稿することができます。
三都物語−おトクなツアー企画
こちらは、九州や中国また北陸からの宿泊込みのツアーが格安の価格で提供されています。とくにJR西日本が運営するホテルグランヴィアとのセット企画は、大阪駅直結で、近隣都市へのアクセスから言っても、また大阪ステーションシティの訪問にも最適なので、きっと人気がでてくると思います。
SMART ICOCAの特典
SMART ICOCAカードをお持ちの方は、5月31日までのキャンペーン期間中に「マイ・フェバリット関西」に登録されることをおすすめします。列車に乗ると、通常の40倍(運賃10円につき2ポイント)のJ-Westポイントが貯まるというおトクさです。
関西の魅力化はJR西日本の重要なミッション
少子高齢化と労働人口の減少は、通勤需要の減少をもたらします。当然、鉄道は働く人のための移動手段から、駅の施設を利用する魅力、また鉄道による移動の魅力を創造する存在に変化していくことが求められてきます。
そのためには、大阪ステーションシティのように駅の価値を高めるということも期待されますが、また移動の価値は、そういった施設の開発だけでなく、地域の魅力を再発見し情報化する、つまり地域の魅力のキュレーターとしての役割を担うことが重要なミッションとなってくるものと思います。
生産のための移動から、楽しむための移動へ。その進化に「おでかけナビゲーター」や「マイ・フェバリット関西」がそんな情報のプラットフォームになっていくことを期待します。
その最大の鍵は、やはり、ユーザーとの「協創」だと思います。JR西日本が提供できる情報と、ユーザーが発掘する情報のコラボレーションをぜひ積極的に追求してもらいたいと感じました。
帰りに、おみやげとして駅弁を持って帰ることをおすすめいただき、お言葉に甘えて、近畿地方の清酒桜正宗入り さくら御膳と確かもうひとつは中国地方の漫遊弁当を選びましたが、どちらも食材からよく吟味されていてす美味しく、すっかりご馳走になってしまいました。この駅弁も対象弁当についているマークを集めると、抽選で商品が当たるそうです。詳細は「駅弁マスター」を御覧ください。なかなかきめ細いですね。
応援クリックよろしくお願いします
美味しい飲み比べセットあります。酒米王様「山田錦」で仕込んだ至高の飲み比べ違いを感じてみ... |
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。