
アップルが発表した7-9月期決算発表は、 売上203.4億ドル、利益43.1億ドルで過去最高ということが話題になっていました。アナリストの予想以上の結果といいます。iPadやiPhoneが好調なだけでなく、PCのほうも勢いづいてきています。いくらGoogleのandroidのスマートフォンに勢いがあると言っても、アップルの快進撃が止まったわけではありません。
しかし、それにしても、気になるのは、手持ちの現金と証券がどんどん増え続けており、昨年の同期のバランスシートを見ると、その合計が340億ドルだったのが、今や510億ドル、日本円ではざっと4兆1千億円強に増えています。たった一年でざっと1兆4千億円近くをさらにためこんだことになります。
Googleが持っている現金や証券は2兆7千億強なので、Googleと比べても相当キャッシュ・リッチです。そんなに増やして、いったいなにに使おうとしているのでしょうか。株主もなんのそので還元する気もないようです。つまり何らかの目的を持っていると考えるのが自然です。
だから、ディズニーを買収するのではないか、アドビーか、いやSONYではないかとか、さまざまな憶測はありましたが謎のままです。ジョブスはまたサプライズを予告していますが、年明けにでもなにかが起こるのでしょうか、あるいはもっと先の大きな買収を狙って、せっせと溜め込んでいるのでしょうか。
アップルは、メディア大手の米News Corporationと組んで、iPad専用の日刊新聞を年明けから発行しますが、そういった方向の投資ではありあまる資金です。
前回のサプライズのひとつはappleTVだろうという予測は当たりましたが、テレビ関連のビジネスを固めるのでしょうか。テレビ局を買収してもあまり旨みはありません。投資するならコンテンツ側よりは、コンテンツの流通企業のほうでしょう。
あるいはゲームの世界でしょうか。SONYのプレイステーションや任天堂ならアップルにとっても魅力があるかもしれません。それともPingの延長でSNSの企業。SNSからの検索は今後とも増加していくでしょうし、コンテンツの流通との連動性も想定できます。SNSといえばなんといってもFacebookになりますが、Facebookはマイクロソフトが出資しているという事情、またすでに競合関係にもなってもめているので、これも実現の可能性は低いですね。
iTunesでビートルズを配信したことはちょっとしたサプライズでしたが、そういったサプライズではそんなに手元資金が必要だとは思えません。
いずれにしても、なにか大きなカテゴリーをビジネス領域に加えるためのチャレンジをやってくるのでしょう。それこそ電気自動車のテスラでも買収すれば夢がありますが・・・。
それにしても、このご時世に、ほんとうに別次元の世界を走っているアップルの向かう先はどこでしょうか。
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