
京都府与謝郡加悦町(現 与謝野町加悦)は、丹後ちりめんの生産地であり、京都と丹後を結ぶ絹の道としてかつては栄えていました。自力で鉄道も敷き、宮津線とつないでいた時期もありました。その加悦駅の木造駅舎が、現在も資料館として保存されています。
その資料館で見たタブレット機。通称お稲荷さんと呼んでいたそうですが、単線区間で、決して2台の列車を存在させないために、かなり厚みのある金属の円盤を、革製の大きな輪のタブレットキャリアに装着し、それを上下線がすれ違う駅で運転手が駅員に手渡していました。そんな光景をご覧になったことはありませんか。そして、列車が、駅を出発し、単線区間に入ったときには、電気信号を送り、ベルで知らせるという仕組みです。
その信号を受け、ひとつしかないタブレットの発行や管理を行っていたタブレット機ですが、思いのほか頑丈そうで、しっかりしたものでした。万が一でも事故を起こしてはいけないというアナログ時代の知恵を感じます。加悦の町から少し離れたところに、当時走っていたSLなどを展示した広場がありますが、かなり手入れが良く、SLファンにはきっと有名なのだろうと思いました。
この加悦町は、かつての古い家屋敷や街並みも残っており、十分に観光価値があると思いましたが、飲食店がほとんどないことが理由なのか、宮津や天橋立のついでに寄る程度になっているのが実態で、穴場のスポットかもしれません。
行きは高速を使いましたが、以前はガラガラに空いていたサービス・エリアまで車が混雑していたのは、やはり無料化の効果なんでしょうね。
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