アップルの勢いは凄まじい。時価総額でマイクロソフトを抜きさって、IT企業のトップに踊りでています。アップルの強みは、独自のOS、独自のハード、そして音楽や書籍、またアプリを購入するプラットフォームをシームレスにつないだビジネスモデルにありますが、インターネットの追い風を、もっともうまくつかんだ企業であることはいうまでもありません。アップルの業績をグラフ化してみましたが、日本の多くの大企業が、売上げ高は大きくも、成長が鈍化し、低利益のビジネスに甘んじているのとは対照的です。
アップルの業績推移
さて、iPhone4で持ち方によっては通話ができなくなるという問題は、うまくクリアしたように思います。iPhoneの対抗品としてもっとも有力視されているのが、サムスンのギャラクシーSですが、サムスンの英国現地法人が暴走して出した新聞広告が面白いので紹介しておきます。
さすがに、アップルは、サムスンのお客さまでもあるだけに、こういった攻撃的な広告はサムスン本社が止めさせたようですが、市場がヒートアップしてくることを感じさせてくれる広告でした。
サムスン海外法人の反アップル広告戦略(上)(朝鮮日報)
今後は、グーグル、サムスン連合軍という強力なライバルの出現で、アップルが打撃を受けるというよりは、互いに競合しあって、スマートフォン市場がさらに勢いづくという市場の構図になっていくと思います。ただ、携帯市場の地図が大きく塗り変わるということだけは間違いありません。
しかし、このところiPhone4の問題に引き続き、品質問題が連続してでてきたことは気になります。iPod nanoを充電中に加熱や発火が相次いで起こっていて、経済産業省が29日、アップル日本法人のアップルジャパンに、8月4日までに事故の件数や原因、再発防止策などを報告するよう指示しています。
さらにiPhone4のアンテナ問題の陰に隠れていたiPhone3GにiOS4をインストールして起こってきた問題が表面化してきたようです。処理速度が遅くなったり、加熱したり、電池の寿命が短くなったというトラブルが表面化し、アップルも調査を始めたようです。
アップル、iPhone3Gの新OS不具合で調査
またまだ大きくは問題になっていないようですが、iPadに関しても、無線LAN接続が他の機器と比べると弱いというクレームもあります。
矢継ぎ早に、新しいコンセプトや機能を大きく進化させた新製品を投入し、市場の争点を移していくことも、アップルの独走を崩せないバリアとなっているのですが、その速度と、品質の検証速度にズレがでてきた兆候かもしれません。
しかし、かつてはSONYタイマーといわれ、SONYの品質問題が揶揄されましたが、革新性と完璧な品質とは、どうも相性が悪いようです。まだトヨタが抱えるリコール問題と比較すると、問題は小さいのですが、なにもかも完璧な企業であるというのは難しく、アップルも強いライバルが登場することで、しだいに磨かれていくということでしょうか。
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