相撲協会は、特別調査委員会から示された名古屋場所開催条件を受け入れ、開催を決めたようです。
さて、あまりいい決定のように感じません。こんな問題こそ、世論調査を行ってみれば、よかったと思うのですが、適切なアドバイザーはいなかったのでしょうか。
開催を中止したほうが、信頼の回復にはつながったように思います。中止は影響が大きすぎるのかもしれませんが、相撲も人気が落ちれば、やがて成り立たなくなるので、もっと信頼回復に徹した意思決定をすべきだったのではないでしょうか。
ちなみにNHKには、24日午前0時から午後2時までに視聴者の意見が約300件寄せられ、その60%が中継に反対で、賛成は20%だったようですが、読売新聞の記事タイトルが、「名古屋場所中継賛成20%…NHKへ意見」となっているのは、どういう意図があるのでしょうか。賛成が20%もあったことが驚きだというのでしょうか。いずれにしても、NHKが名古屋場所を中継するかどうかが焦点になってきました。
野球も、球団統合の動きに反対した選手がストまで起こしましたが、その後、各球団が、ファンに目を向けた各球団努力で、もちなおした感があります。
相撲界も、信頼回復とファンとの絆づくりを強化することが求められていますが、閉ざされた世界で考えていては、きっと発想に限界があると思うので、思い切った外部の起用による立て直しを望みたいところです。
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相撲というのは、一万人近い来場者が来るイベントを15日連続公演(しかもそのうち11日は平日の真昼間)にするわけです。歌手で言えば、ミスチル、サザンクラスの動員力がある一大イベントです。
そして相撲を見に行くと、色んなお土産を(強制的に)配布されます。その中身は湯飲みだったり、灰皿だったり、タオルだったり、まあとにかくいろんなものが入ってます。そして、それが年に一度の最大の書き入れ時の中小企業の経済圏が存在します。
「そんな相撲にぶら下がった経済圏まで含めて潰してしまえばいい」という意見は当然予想されますし、そういう考え方を否定はしません。しかし、私は、正直、中止にしてもしなくても、協会の体質改善には影響を与えないと思います。
言い方を変えましょう、1場所中止にしたくらいで体質変わるような協会ではありません。だったらやりましょうよという意見です。
中止になりました。力士は昇進のチャンスを失いました。相撲業界の周辺産業は無視の息です。でも、協会は1場所休んだことでほとぼり冷めたことにして何も体質変わりませんでした。これが最悪のシナリオです。そして、その可能性は極めて高いと思っています。