人気ブログランキングへ

おそらくスターバックスが抱える悩みは、売上を上げるために店舗を増やそうとすると、「ライフスタイルブランド」としてのイメージやポジションを損ねかねないことです。あちらの街角にも、こちらの街角でにもスターバックスが並ぶと、ふつうのコーヒーチェーンとなんら変わらなくなってしまいます。

実際、店舗数の拡大を積極的にはかった結果、肝心の本拠地米国で、ブランド・イメージを大きく落とし、業績にも影響がでてきました。

さらに、マクドナルドやダンキンドーナツなどから、スターバックスを狙った低価格コーヒーでの攻勢がはじまり、景気後退も手伝って、既存店は二年連続の売上減、また昨年は店舗数も、全店売上高も落とす結果となりました。

店舗数を増やすことでの成長には限界があり、また価格競争に巻き込まれると、さらに「プレミアムコーヒー」としてのブランドのポジションも怪しくなってしまいます。

そんなジレンマを解決しようと、スターバックスは新たな動きにでるようです。7年前に買収したシアトルズベストのブランドの活用です。
シアトルズベストのブランドで、そういったスターバックスがスターバックスであり続けるために抱える制約から逃れ、積極的な拡大をはかっていこうという戦略です。賢明な選択だと思います。

シアトルズベストのブランドなら、イメージで出店先が制限されることもなく、スーパーなどにもどんどん出店することも、コーヒー豆を販売することも可能になります。ファーストフード・チェーンなどにも積極的にコーヒーを供給するそうです。日本では、サントリーはディスカバリーシリーズとして、コンビニに絞った商品展開がなされていますが、シアトルズベストブランドで販路を拡大することも可能です。

日本でも、現在は店舗数も少ないシアトルズベストですが、店舗や商品展開を積極化してくることが予想されます。シアトルズベストはメニューも豊富であり、面白そうですが、そうなると、またコーヒー・チェーン競争に新たな熱い火ぶたが切られることになりそうです。

応援クリックよろしくお願いします
人気ブログランキングへ

低価格を実現した営業力パワーアップツール
 アクションコックピット
アクションコックピット