アップルのiPadについては、iPhoneを使っていると容易にその魅力を感じることができ、期待する人が多いのも頷けます。
しかし気になる点がふたつあります。ひとつは、従来のモバイルPC、とくにネットブックとの競合があるということです。第2は、同じタブレットPCでのカテゴリーでの競合です。
第1のPCとの競合では、アップルユーザーには持ち運びが容易になった、使う場所が自由になることで朗報かもしれませんが、WindowsのモバイルPCユーザーからすれば、B5サイズのPCやネットブックなど、モバイルPCの環境はすでに整っており、それを代替するだけの魅力がなければ、必要性がありません。
ふたつを持つ意味がみいだせないのです。買い替えるタイミングでも、スペックの高い方、また価格と性能で比べることになります。とくに、キーボードがタッチ方式になると、かなり入力も不便そうであり、また入力時に画面がタッチスクリーンで隠されてしまいます。モバイルPCの低価格化とネットブックの高機能化のせめぎ合いもあり、これが微妙なところで、すべてのユーザーを取り込むのは難しそうです。
iPhoneのように、iPodユーザーが取り込め、さらに、携帯でのネット利用を格段に便利になり、また機能拡張ができるスマートフォンとしての魅力で、従来の携帯からの買い換え、また買い増しが進んできていたのとはちょっと状況が違いそうです。
第2の、同じタブレットPCとの競合ですが、モノとして追随するのは容易であり、また改良を加えて、機能やスペックで差別化してくる企業もあらわれてくるでしょう。
PCも、ハードとしてはもはや成熟し、価格でしか競争できない状態のなかで、なんとか新しい市場の切り口が欲しいと言う企業は多いはずで、
すでに発表が相次いでいるようですが、今日のウォールストリートジャーナルで、IPadのスペックを超えているというインド発のタブレットPC「アダム」が取り上げられていました。販売予定価格は350ドルだそうです。インドの企業というところが驚かされます。
インド発のタブレットPC「アダム」がアップルのiPadを超える
「アダム」については、Brain!Cache!Bank!で詳細なスペックが紹介されています。確かにスペックとしてiPadを超えているという印象を受けます。
iPad の対抗馬となるか Adam Tabletの最新動画
こちらはアップルのブランド力、iTunesの資産、豊富なアプリケーションやコンテンツ販売による囲い込み戦略とモノとしてのスペックの優位性や価格による差別化という構図になってくるのでしょうか。アップルの「高収益型ビジネス」対「血で血を洗うレッドーオーシャン」ということになってくきそうです。
それぞれが、どんな売り方をしてくるのか、どのように携帯キャリアを巻き込むのかも注目されます。しかし決定打となるのは、どちらの陣営が電子書籍の市場をを制するかではないでしょうか。アップル対アマゾンやグーグルを巻き込んだ陣営との競争になってくるのでしょうか。いずれにしてもユーザーとしては、競争が促進され、選択肢が増えるのが楽しみです。
予想ですが、iPadは、根強いアップル・ファンを持っているだけに初期は好調な滑り出しをするでしょうが、電子書籍などの市場成長には時間がかかりそうで、なにかサプライズとなるキラーコンテンツを持たない限り、モバイルPCの市場を塗り替えるというところまではいかないと思います。しばらく様子見をするのが賢明だといえそうです。
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