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先週時間が空いたので、車を借りて札幌から留萌まで海岸線で行き、帰りは深川留萌自動車道、道央自動車道を通って札幌に帰ったのですが、地方の高速道路の実態を十分に体験しました。

問題は深川留萌自動車道です。高規格幹線道路として、深川西IC〜留萌幌糠ICは開通以来無料です。では無料で快適な高速道路だから混雑しているのでしょうか。二車線区間がほとんどですが、立派な高速道路であることには変わりません。実際に走ったのは、午後5時過ぎで本来なら交通量が増えるはずの時間帯でしたが、最初は数台が随走していた程度でしたが、一台、また一台と車の姿が消え、やがて夕焼けの空を下を単独で走るという状態。いやはや豪華なドライブでした。

無料でも、利用する車ない。それが現実なのです。地方に行くと、無料化しても利用が増えるとは思えない、そんな高速道路はいくらでもあります。もともと需要がなかったということです。需要のないところに、どんどん道路を造ってしまいました。それでも地方はどんどん疲弊するどころか、むしろ高速道路ができると逆に地方は疲弊していったのです。

無料化しても混雑しそうにない高速道路はいくらでもあります。高速道路に沿って走っている国道も、信号がほとんどなく、そちらも車は空いていて渋滞していない地域はいくらでもあるのです。需要がないのです。そんなところにつくった高速道路は、そもそも利用する車が少ないので、無料化しても高速が混雑することは想定できません。

問題は、世界で恥ずかしいぐらい教育投資を怠り、なぜそんなところまで高速道路網をつくってしまったかです。教育投資は票にもならず、利権としても小さい。高速道路で利権をむさぼる人たちがいて、それで票が買えたからです。

いまだに、多くの人が、関東や関西の高速の混雑をイメージして、高速道事情を考えている節がありますが、地方にいくと事情は異なるということです。道路議論も、頭の中、都会中心ではなく、地方の実態を考えれば、首を傾げることが多いのです。
道路不足はむしろ関東や近畿圏で起こっています。この連休も酷い状態です。だからそういった都市部に道路を増やすべきかですが、それも違うと思います。そういった道路混雑の根っこにあるのは、過度な都市集中化です。むしろそちらこそ是正すべきじゃないでしょうか。情報、経済を東京に一極集中させている限り、美しい日本もないし、日本の明日もないと思いますね。

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