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昨日ビールの話を書いたら、イオンがサントリーとの共同開発で第三のビールを発売すると言うニュースがでていました。350ミリリットル缶で100円と二割程度安くしたいうことですが、第三のビールは、6パックで640円前後だと思うので、単品買いでないとお買い得感は薄いかもしれません。微妙です。350ミリリットルで年間3000万本の販売予定となっていますので、計画も控えめということでしょうか。
この第三のビールと言えば、キリンの「のどごし生」が独走しており、2009年6月25日までの累計販売本数が、60億本を突破と勢いが止まりません。低価格の魅力なのでしょう。しかし「のどごし生」の売上が、それ行けどんどんと伸びても、発泡酒、新ジャンルを含めたビール市場の収縮には歯止めがかかりません。
「キリン のどごし〈生〉」の累計販売本数が60億本突破!

さて、イオンにPB供給を行うサントリーは、「金麦」のヒットで第二位とはいえ、昨年のシェアから言えば、キリンが43.1%、サントリーが20.4%と差は大きく、サントリーがPBを供給することによって売上を積み増し、シェア19.2%のアサヒビールとの差を広げたいという気持ちは分かります。
しかし、同時に大手メーカーが寡占しているビールの世界に、PBの道を開いたことになります。パンドラの蓋を開けたことにはならないでしょうか。
昨日書いたように、ビールの市場も、商品ブランドが乱立してきて、なにがなんだかよくわからなくなってきたので、ブランド力がどこまで保てるのか怪しくなってきています。どうせ大手メーカーが製造しているのだから、より価格の安いPBで十分という消費者心理も働いてくるでしょう。
ところで、世界に目を移せば、ビール市場が伸びているのは、中国やインドなどのGDPが伸びている地域であり、世界最大の消費地は中国です。
世界のトップのベルギーのビール会社インベブがバドワイザーで知られる世界第三位のアンハイザー・ブッシュを買収し、世界のビールの25%のシェアを握るメーカーが誕生したのも、世界の覇権を賭けてのことだったと思います。
キリンビールは、アジア・オセアニア地域に照準をあて、現在海外比率が19%である酒税抜きの売上高を2015年には約30%に引き上げるという長期目標を掲げていますが、国内市場のビール市場の収縮や競争激化を考えると、それしかないだろうという気がします。それでも物足りないという株主さんもいらっしゃるかもしれません。
ところで、日本から海外へのビールの輸出数量は年年下降傾向にありますが、それは現地生産、海外企業への資本参加に切り替えた結果でしょうか。日本のビールメーカーのアジア・オセアニア市場でのブランド展開はどうなっているのでしょうか。どなたかお教え頂けないでしょうか。
 ビール輸出数量


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