バナー

消費不振といっても、必需品はさすがに不況の影響が小さいことは言うまでもありません。それにしても、ドラッグストアチェーンのアインファーマシーが、第3四半期は23%営業増益達というのにはさすがに驚かされます。アインファーマシーといってもピンとこない人も多いかも知れませんが、北海道を拠点に置くドラッグストアです。
アインファーマシーズ(9627)が値を飛ばす 第3四半期は23%営業増益達成、埼玉調剤の買収効果が寄与

食品スーパーやコンビニも不況に負けず健闘しているところが目立ちますが、ドラッグストアも好調なところが多いようです。東北のツルハも2月の売上が13.4%増、キリン堂も売上高5.4%増とか。マツモトキヨシの第三四半期の売上も1.2%増。強いですね。
フォーブスが選んだ日本の富豪トップ40にもスギ薬局やサンドラッグのオーナーや創業者の方々がランクインされているようですが、そのどちらの会社も好調なようです。
Forbes誌が選んだ日本の富豪トップ40

いよいよ、この不況によって、幾重にも卸がからむ日本も流通の構図が変わってくるのでしょう。こういった小売りチェーンの出現によって、流通経路の短縮が進んできています。
W/R比率というのがありますが、卸売業の海外や産業向けの売上を引いた販売金額(W)を小売業の販売金額(R)で割った数値ですが、2002年で3.06となっています。傾向としては下がってきてはいますが、海外に比べるとまだ高い水準です。
卸売り業のほうが小売り業よりも販売額が大きいというのは一見不思議にお感じの人もいらっししゃるでしょうが、一次卸、二次卸、三次卸と長い流通を経ていくと、同じ商品の売上高がそれぞれの卸で加算されていくのでそうなります。つまり流通経路が長ければ長いほど、W/R比率は高くなります。W/R比率は流通経路の長さを推し量る数字だということです。
図録社会実情データ図録「W/R比率(卸小売比率の状況)

日本には小さな商店が多く残ってきたために、そういう卸機能が必要だったということですが、食品スーパーやコンビニ、ドラッグストアが伸び、またPB開発が加速してきたこと、衣料品でユニクロやワールド、家具・インテリアのニトリなどのようなところで製造小売りが主流になってくると、当然、流通経路は短縮され、W/R比率も下がってきます。またそれが国内産業の生産性を上げていくということにつながります。
卸売業がどうやって生き残っていくか、どのような役割転換を図るかが試されてくるだけに、卸売業にとってはさらに厳しい時代になりそうです。


バナー←クリックありがとうございます。よろしくお願いします

アクションコックピット