この時代の変化の速さには戸惑いも感じますが、この時代を変化を突き動かしてきたのが、インターネットに代表される情報通信技術であり、またその発展を支えてきたのが「集積回路におけるトランジスタの集積密度は、18〜24か月ごとに倍になる」というムーアの法則の従うように進化してきた半導体であったと思います。
しかし、そのムーアの法則に限界が見え始めたというのです。
原子サイズに近づいたことで難しくなったムーアの法則
「マイクロエレクトロニクスの限界は、光の速度と物質の原子的性質」であり、今は、その限界から遠くないと語った。今の物理学では、原子が、それ以下に小さくできない最小単位だ。半導体技術は、ついに最小サイズに近づいてしまったのだ。集積密度を上げていくと、絶縁膜の厚みが、「薄い場合は原子5〜6個分の厚み」となってしまい、漏電したり、パターンを正確に描けなくなったり、配線の抵抗が上がってしまい、これ以上半導体の性能を上げていこうとすると、これまでの素材や技術では実現できなくなり、新素材や新技術の開発が必要となるばかりか、製造設備のも大きな投資も必要となり、さらに製造コストも上げってしまう、そんな限界点に達してきているというのです。
まさに典型的な技術の成熟現象です。大きなブレークスルーがない限り、半導体の進化にブレーキがかかってきたということでしょう。インターネットの世界も、さまざまなネーミングで相変わらずどんどん新しいサービスやビジネスが登場してきていますが、決定打がないままに停滞感が漂っているようにも観じます。
時代の変化をつくり出すエンジンの役割をしてきたムーアの法則が効かない時代が来たということであれば、それは産業にとどまらず、社会への影響がやがてでてくるのではないでしょか。それでどうなっていくのかは想像がつかないにしても、これまでとは違った時代へと私たちは入っていくのだろうと思えます。
これまでの常識とか視点を捨てて、新しい視点探しをはじめることが賢明なのかもしれません。
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