軽油はガソリンよりも、1リットルあたりで20円ほど安いものだと思っていましたが、いつのまにか、ほとんど価格が変わらなくなり、さらに軽油のほうが高いガソリンスタンドも出現する不思議な現象が起こってきています。
レギュラーガソリンと軽油、店頭価格差4円台 景気後退のなか急接近
軽油取引税が1リットル当たり32.1円で、ガソリンは53.8円と税金は安いのにと不思議に思っていましたが、この記事で謎が解けました。
ほとんどのガソリンスタンドでは、圧倒的にガソリンのほうが販売に占める比率が高く、しかもそのガソリンでのスタンド間の競争が激しく、ガソリン価格を下げないと売れないからだということでした。
ガソリンより軽油のほうが高い! 価格逆転に隠れた苦しい業界裏事情 - inside
記事を見ていて、ふっと疑問に思ったのは、この記事のなかで「国内の卸スポット市場では、税抜きで軽油が40円程度、ガソリン34円程度」と軽油のほうが卸売り価格が高く書いてあることでした。
財団法人日本エネルギー経済研究所石油情報センターで、卸売価格を調べてみたら、昨年12月までのデータがありました。それで見ても、仕入れ値に入っているガソリン税を抜くと、ガソリンよりも軽油のほうが高く、おそらくヨーロッパのようにディーゼル比率が日本では高くなく、需要量の問題でしょうか。
財団法人日本エネルギー経済研究所石油情報センター価格情報
それにしても、この仕入れ価格からすると、ガソリンスタンドの粗利益は少なく、どんどんガソリンスタンドが閉鎖していくのも無理ないと思ってしまいます。
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ソリン軽油格差については、テレ東や日経で「専門家と称する人」が、解説していましたが、「本当の専門家」的には、ほとんど当たっていないように思いました。
複合要因ですが、
1.元々、生産コストはガソリンの方がかなり安い。
原油から作るのですが、軽油は一次装置のみから作るのに対し、ガソリンは一次装置に加え、余った重油を二次装置以下で分解しても作れるので、合計で大量に作れる。しかも、産業用ナフサが余ってきたので、さらにあふれる。
2.四川省の地震復興のために、ブルやダンプなどの重機が走り回っていて、東アジアの軽油需要が旺盛で輸出需要がある(ガソリンは国によって規格が違うので輸出が簡単にできない)。
3.ガソリンスタンドにとって、大型トラックが店に入ってくると一般客が嫌がるので、若干高い価格にしている。
などでしょうか。
ただし、1月になって、トラック物流量が激減しはじめたので(西日本が生産地で東日本が消費地という構造なので、自然物流が発生する)、これから価格差は多少拡がるでしょう。
(もしか、脱税軽油の摘発が関係している可能性もあるかもしれませんね)