ENGADGETやGIGAZINEなどで、ソニーニュージーランドの現地法人が2009年1月9日に今までのノートパソコンに対する概念を覆すような「VAIO」を発表する予定であり、サイトに登録すると電子メールで情報が届くということが紹介されていました。
ソニー、1月9日に「革命的な新VAIOノート」を発表へ

そんな重要な発表が、なぜニュージーランドの現地法人から発信されるのかは不可解であり、CPUをインテルに握られ、OSもマイクロソフトやアップルに押さえられていて、ソニーがノートパソコンでできることは限られており、ありえないと思っていたら、情報は世界中に瞬時にながれる時代であり、反響の大きさに恐れをなしたのか、サイトそのものがなくなってしまっていました。
ソニーは、「ゲーム事業に関して世間を驚かせるような発表を予定している」という話が今年流したのか、勝手に流れたのかは知りませんが、肩すかしをやらかしっていただけに、ちょっとそんなことをやっていたら、イソップ寓話のオオカミ少年になってしまうのじゃないかと思っていたら、対応が早かったですね。
SONYが世界をあっと驚かすというサプライズを空想してみる
ノートパソコンも、あるいはOSにしても、もはや産業としては旬を過ぎ、アイデアも新しい技術も出尽くして、どんどんコモディティ化し、あとはコストとちょっとした味付けで差別化するぐらいしか余地がなくなってきています。
ディスプレイが有機ELになろうが、技術サイドから見ると、画期的な新技術だと思っても、利用者サイドから見れば、値段があまり変わらないのなら、そうしてもいいよというものばかりになってしまったという感があります。
開発の世界の常識でいえば、S字カーブというのがあって、開発に投資しても、それに見合うだけの投資効果が得られないという状態になっているということです。
もはや大きなイノベーションがない限り、市場も伸びない、あるい収益が伸びず、開発投資の効果が得られないということですが、その大きなイノベーションがパソコンという箱から起こってくるとはちょっと考えられないのです。
革新は周辺からやってくることも多いのですが、革新の担い手が、すでにパソコンという箱の向こう側、通信やインターネットに主役が移ってきています。
ソニーとしては、利益も低く、世界的に見ればシェアも低いパソコン事業からは撤退するほうが、理にかなっており、画期的と思うのですが、もし本当に「革命的パソコン」がでたら、そのアイデアは凄いということになりますね。
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