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はや秋の行楽シーズンがスタートしているのでしょうか。新幹線は、年配の団体旅行客の人たちの姿が目立ってきました。どう見ても、団塊の世代よりは5歳は上の人たちです。株価の下落もどこ吹く風とばかりにお元気で、楽しそうです。

この世代が最後の勝ち逃げ組だという気がします。日本の多くの企業が、団塊世代の年功序列による賃金上昇への対策として、賃金体系を修正し、成果主義への移行を徐々に行ってきたのがバブルの崩壊の後で、15年ぐらい前でしょうか。
団塊の世代の多くは、この賃金調整を受けます。しかし、それより上の世代は、その波もくぐり抜けることができ、また退職金も多かったころに現役を引退して、ハッピーリタイヤを迎えることができました。

その世代と比べると、団塊の世代は、最後に賃金調整を受けた人、さらにバブル崩壊以降に早期退職などでリストラ対象となった人も多いわけで、ハッピーリタイヤ組ばかりとは限りません。勝ち逃げの最後と言うよりは、貧しい老後を経験する始まりの世代と言った方がいいのかもしれません。
よく団塊の世代が勝ち逃げという人がいますが、違和感を覚えます。退職金についても、団塊の世代は、その上の世代と比べ、すでに減少してきたことが厚生労働省が発表していました。しかも団塊の世代の頃は大卒は二割を超える程度で少数派でしたから、さほど蓄えもないという人が圧倒的だということです。

大卒退職金、10年で800万円の目減り 定年後の就労はもはや切実な団塊世代

退職金

リッチなシルバーを対象にしようとするなら、団塊以上の世代を想定したほうがよさそうです。先行きの不安を抱える団塊の世代は、人数が多くとも、マーケッットの対象としては魅力が薄いのではないでしょうか。ましてこれだけ株安になってくると警戒感が高まり、消費意欲は下がってくるのではないかと感じます。団塊の世代の財布をアテにしたビジネスは厳しそうです。
それよりは、団塊世代より上の世代はまだまだ元気だし、貯蓄も多く豊かだということを新幹線の混雑でつくづく感じさせられます。


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