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ブログ「Ad Innovator広告の近未来」で、来過去十年間で、アメリカのコミュニケーション費用の内訳で、セールスプロモーションが55%から46.6%に、また広告費が34.9%から30.6%に落ち、ダイレクトマーケティングが10.1%から倍増し、22.8%になったというJack Myersレポートが紹介されていました。納得のいく変化です。
マーケティングコミュニケーション費用の中の広告費率が減り、ダイレクトマーケティングが伸びる
Advertising's Share of Marketing Budgets Declines 12% in Past Decade

広告費

さて広告は、昨今になってよくネットで登場するようになったAIDMAの法則の世界です。AIDMAとは、ATTENSION(注目)、INTEREST(興味・関心)、DESIRE(欲求)、MEMORY(記憶)、ACTION(行動)の頭文字をとったものですが、モノが溢れ、また商品やサービスの差異が微妙になり、さらに小さくなってくると、いくら目立つ広告で、興味や関心を持ってもらっても、なかなかそれを欲しいと言う気持ち(DESIRE)を持ってもらうにいたることも、まして、それを購入するという行動(ACTION)を引き起こすことは難しくなってくることはいうまでもありません。
とくにテレビ広告は、興味や関心をもってもらい、また認知をあげていくには効果がありますが、それ以降については、膨大な費用がかかるわりには効果の保証がありません。

さてダイレクトマーケティングの世界では、AIDMAの法則ではなく、むしろAIDCAの法則が知られているのじゃないでしょうか。AIDCAの法則とはAIDMA記憶(MEMORY)のMが確信(CONVICTION)のCに置き換わったものです。
ダイレクトマーケティングなら、広告よりも詳細な情報を伝えることができ、これはいいという確信をもってもらうことも可能になってきます。というか確信を持ってもらうために情報を的確に提供することが重要だということでしょう。
ネットも同じです。AIDCAの法則に近いですね。ネット上で商品やサービスの比較をし、また使った人たちの評判を調べることで、確信を高め、購買しやすくなります。

また製品やサービスのよさを伝えるために必要な情報量は増えているから、広告だけでなく、とうぜんダイレクトマーケティングやネットで情報を補うという流れがでてきます。
またこのデータではパブリシティに関しては取り上げられていませんが、信頼性、また情報量という点でも、購買につながる確信をもってもらうためには、パブリシティの重要性が高まってきていることはいうまでもありません。それはアップルのコミュニケーション戦略で体感することができます。

いずれにしても、景気が減速してくると、冷えた消費者心理を解きほぐすためには、やはり、違いは何か、それがどのような価値やメリットがあるのかを丁寧に提案することにコミュニケーションのウェイトが移っていくのではないでしょうか。

そういえば、アメーバニュースで、「テレビを見ながら携帯やPCを利用している人は68%」というデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)の調査結果が紹介されていました。生活の変化もテレビ広告には逆風になってきているということです。携帯やPCはテレビを見ることに比べると集中しないといけないので、テレビの視聴率も中味が相当怪しくなってきているということじゃないでしょうか。
テレビを見ながら携帯やPCを利用している人は68%

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