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大阪府の橋下知事と職員組合側2団体との徹夜の団体交渉は、組合が求めた給与の削減案の撤回や修正に橋下知事は応じず、交渉は決裂したカット組合要求決裂したようですが、報道を見る限り、組合側の要求発言の幼稚さが目立ち、これでは勝負になりません。ますます橋下知事は世論を味方につけることになったものと思います。

報道が入っているにもかかわらず、「あなたは権力者。国から(財源を)取ってくればよい」と発言する人を委員長にしなければならないほど、組合には人材がないのかと思ってしまいます。本音がでたのかもしれませんが、世論を敵にまわず不用意な発言でした。

組合の主張もやはり世論の支持をえるものでなければ逆効果で、人びとの共感を得る主張ができなければ、橋下知事のほうにますます府民は後押しするようになり、どんどん追い詰められていくという力学がどうもわかっていないようで、交渉人としては失格じゃないでしょうか。

大阪府職員の皆さまは、組合の改革を本気でやったほうがいいと思うのですが、まあ、それも、給与をもっと削減して、切実な問題とならないかぎり、組合をなんとかしようという動機がうまれないかもしれませんが。

しかし、考えても見れば、大阪府の職員組合に限らず、日本の組合運動の低迷というか衰退はとどまるところを知らず、おそらく先進国ではもっとも影響力を失ってしまったのではないでしょうか。時代変化についていけなかった労働団体の責任は重いように感じます。


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