

それが市場の衰退期を迎えても、競争相手が撤退してしまうと、市場を独占し、残存者利益を享受することができるという、まるで教科書のような出来事が、ポラロイド社の撤退によって、インスタントカメラ市場で起こっているようです。
Fuji Sankei Business iが「富士フイルムのインスタントカメラが突如、売れ出すという異変が起こっている」として一面に取り上げています。
ポラロイド撤退で“特需” 富士フイルム、インスタントカメラ好調
大きくは、業務用のユーザーが、フイルムの生産打ち切りとなったポラロイドから乗り換えてきていることが原因だといいます。業務用だとチェキではなく、instax200のほうかもしれません。
このインスタントカメラといえば思い出されるのが、ポラロイド社とコダックの間でo起こった特許を巡る係争です。ほぼ10年をかけた裁判でポラロイド社が勝訴し、1985年にに約6億ドルの侵害額の損害賠償請求とコダック社の製品・プラントの差止め等が認められ、それ以降はポラロイド社と富士フイルムの2社体制となりましたが、この夏からポラロイド社が撤退することで、富士フイルムが世界で唯一のメーカーとなりました。
インスタントカメラはニッチな市場とはいえ、根強い需要があるでしょうし、写真のデジタル化の反動で、アナログな世界が静かなブームとなっていることも背景にはあるのかもしれません。
特に若い女性の間でアナログ写真の人気があり、銀塩の一眼レフカメラを構えている姿をよく見かけます。オジサン達と、そういった若い女性が撮ろうとしている被写体も違っていて、撮影スポットも違うのが面白いところです。
それに、チェキのように手書きでメッセージが書き込むあたたかさは、デジタルの世界にはない風合いですね。今でもたくさんのインスタントフイルムが
コルクボードにピンアップされている店を見かけますが、そうやって多様な文化が楽しめることも大切なことかなと思いますね。

我が家にも、携帯やデジカメから赤外線で画像を飛ばしてチェキのフイルムにプリントするPiviがありますが、今でも写真を手渡ししたいときに活躍してくれます。

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