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社会実情データ図鑑で、自殺手段別自殺者数の推移が取り上げられています。報道では、他の人たちも巻き込む硫化水素ガスによる自殺とか、電車への飛び込み自殺が目立ちますが、圧倒的多いのは縊死(首つり自殺)でした。
自殺手段別自殺者数の推移(社会実情データ図鑑)

気になるのは、ガス自殺(その他のガス及び蒸気)が急増していることです。これは、ネットで知り合い、車に排気ガスを引き込むとか、閉ざした車のなかで、練炭を燃やしての一酸化炭素中毒で死ぬというケースが増えたということでしょうか。

それよりは1998年に急増した自殺数が高止まりしています。国内経済の不振が原因と思います。
GDPのおよそ6割をしめる国内経済を回復させるための思いきった政策が求められてきているのですが、どうもそこに議論がたどり着きません。原因は、官僚も、政治家も、マスコミも「財源確保」という発想に金縛りにあっていることでしょう。
そこへもってきて、経済の足を引っ張る失政つづきですから話になりません。このことはこれまでも書いてきましたが、大前研一さんの記事が参考になります。
日本を襲う官製不況の嵐(1)

今こそ、消費回復の手立てを模索し、最低限、消費の担い手となる若い人たち、子育て家族への大胆な減税、住宅取得時の税制の優遇を行うことが行うことが、まっとうな政策だと思います。
国内経済が悪化し、中小企業の倒産が増えてきているので、自殺する人は当面減らないでしょうね。ついこの間も、近所のお店に食事によくこられる経営者のかたが、計画倒産にやられた、大変だとおっしゃっていましたが、所得が伸びず価格転嫁が難しい状況のなかでの、ガソリン価格と原材料高、住宅などの官製不況の影響で倒産件数がさらに増えそうです。

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