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世界の余った膨大なマネーが、いまや資源、食糧の市場まで流れ込み、世界の食糧事情を一変させ、食糧高騰に拍車をかけるという事態になったわけですが、
今朝の日経記事によると、減反政策を撤廃し、小麦などを10%増産するとともに、域外からの小麦やトウモロコシの輸入を拡大するといいます。ロシアは、大麦や小麦の輸出に関税をかけ、またアジア各国で、高騰しはじめた米を輸出禁止にするなどの対策を取り始めました。サミットでは、環境に加え、原油高騰、食糧高騰の問題も大きなテーマになってくるのではないでようか。
EU、減反政策撤廃へ・食糧高騰に対応

しかし,各国の食糧高騰に対する動きに比べると日本の動きは鈍いといわざるをえません。危機意識の不足でしょうか。思い起こすのは、先月だったと思いますが、福田総理が「物価が上がるとかいったようなことがあるが、しょうがない事はしょうがないので、耐えて、工夫して切り抜けるのが大事」とおっしゃっていました。絶えて、工夫するのが国民側だけだとすると、それは政治の無責任ということになります。

日本の場合は長年の農政の失敗による病が深く、打つ手がないということでしょうか。田舎に行くと、減反政策で荒れた空き地が目立ち、日本の土地を荒廃させるのに税金を使っている馬鹿馬鹿しさが痛感させられますが、減反政策を撤廃したとしても、今度は農業の担い手が根本的に不足しているという問題に行きつきます。本当は農政そのものが問われているのですが、官僚は失敗を絶対認めないし、政府与党も手がつけられないと諦めているということでしょうか。

さまざまな食品偽装問題、また中国製の餃子事件など、食の安心・安全に人びとの関心が高まり、無農薬野菜、またさまざまな国産の農水産物に人気が集まってきていますが、問題は、そういった安心、安全な食糧が絶対的に不足してきていることです。

つい先日面白い話を直接現地の方から聞く機会がありました。静岡県由比港の桜エビが国産だと言うことで、注文が殺到し、品不足にになっているというのです。桜エビの日本国内の水揚げ量の100%が駿河湾からのものですが、資源を守るためには漁獲量を増やすことができません。人気がでた原因のひとつは、漫画「美味しんぼ」で取り上げられたこともあるそうですが、たったそれだけのことで、品切れになってしまうほど、漁獲量が少ないということです。これ以上人気がでないようにマスコミの取材なども断わるようにしているそうです。

実際、たんねんに育てられた野菜は安全で美味しいというだけでなく、ビタミンなどもたっぷり含まれています。オーガニック食品は日本だけでなく世界の先進国で人気が高まってきていますが、問題は、それらは工業製品のように簡単に量産できません。
農薬を大量に使って効率をはかった結果、たんぼからはどじょうなどが消え、いったんコウノトリも絶滅しましたが、生物が死んでしまう食品を毎日食べるというのもぞっとしますね。

いい食品をつくろうとすればするほど手間がかかり、コストが上げってしまい、やはり農業などの生産の担い手の問題になってきますが、新規参入がほとんど不可能に近い現在の農業政策をはやく改めないと、さらに価格高騰に歯止めがきかなくなり、大変なことになってくるのではないでしょうか。


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