今の日本のマーケティングで市場の現実から遅れていると言われているのが、ひとつはブランディングであり、もうひとつが「体験」を売ることだと言われています。どちらも広告やプロモーションで解決できるテーマではなく、商品にしても、サービスにしても開発段階からハートを込めていかないと実現できません。
今もある得意先で中長期計画の策定のお手伝いをしていますが、その中心軸にある考え方はブランド価値をどう深め、またさらに広げていくかということであり、またお客さまに感動していただける商品やサービスの開発を追求するための理念をどう貫き、またそのためのフォーメーションをどのように組み立てていくかが大きなテーマです。
そんなさなかに上原さんの近江商人ブログで、「 ユーザーエクスペリエンス = きもちいー」というタイトルのエントリーがありました。分かりやすいですね。新しい機能を追加するだけ、性能をあげるだけでは、ユーザーの人たちに感動体験をしていただくことはできません。どうすれば「 ユーザーエクスペリエンス = きもちいー」が製品やサービスで実現できるかというのは、ユーザーの人たちの商品やサービスに触れる「真実の瞬間」や、ユーザーの人たちのその場、その瞬間の状況、つまりコンテクストを描いていくということからスタートしていくということになります。
>>ユーザーエクスペリエンス = きもちいー
まあ言ってみれば、小さなテーマパークを創造していくのと近いのかもしれません。商品やサービスがめざすべきは、そこで「きもちいー」、「ほっとする」、「すごい」、「面白い」、「うきうきする」を感じていただくための舞台づくりであり、遊具づくりであり、メディアづくりです。
そうなってくると、商品やサービスの開発計画の段階に、どのような「体験」をめざすのかということを開発のコンセプトや基準としていくということが必要になってきますが、それはデスクワークとか会議室から生まれてくるというのとはちょっと性格が違うだろうということは容易に感じていただけると思います。
そして、新しい「体験」を売れないものは、どんどんコモディティ化していき、価格競争の激流にさらされていくのです。
機能や品質を売るのか、体験を売るのかで勝負に差のついた象徴的な事例が、iPodとSONYのデジタルウォークマンの競争だったと思いますが、日本は、優れた品質や機能を生み出す力を日本は持っており、そのために部品や素材の分野は強いのですが、体験の感動を生み出す文化を育てないと、やがて部品と素材の国になってしまうという危うさを感じます。
【今日の一枚】梅の背景に太陽の塔が見えます。万博公園でポピュラーな写真スポットから撮ってみました。

今もある得意先で中長期計画の策定のお手伝いをしていますが、その中心軸にある考え方はブランド価値をどう深め、またさらに広げていくかということであり、またお客さまに感動していただける商品やサービスの開発を追求するための理念をどう貫き、またそのためのフォーメーションをどのように組み立てていくかが大きなテーマです。
そんなさなかに上原さんの近江商人ブログで、「 ユーザーエクスペリエンス = きもちいー」というタイトルのエントリーがありました。分かりやすいですね。新しい機能を追加するだけ、性能をあげるだけでは、ユーザーの人たちに感動体験をしていただくことはできません。どうすれば「 ユーザーエクスペリエンス = きもちいー」が製品やサービスで実現できるかというのは、ユーザーの人たちの商品やサービスに触れる「真実の瞬間」や、ユーザーの人たちのその場、その瞬間の状況、つまりコンテクストを描いていくということからスタートしていくということになります。
>>ユーザーエクスペリエンス = きもちいー
まあ言ってみれば、小さなテーマパークを創造していくのと近いのかもしれません。商品やサービスがめざすべきは、そこで「きもちいー」、「ほっとする」、「すごい」、「面白い」、「うきうきする」を感じていただくための舞台づくりであり、遊具づくりであり、メディアづくりです。
そうなってくると、商品やサービスの開発計画の段階に、どのような「体験」をめざすのかということを開発のコンセプトや基準としていくということが必要になってきますが、それはデスクワークとか会議室から生まれてくるというのとはちょっと性格が違うだろうということは容易に感じていただけると思います。
そして、新しい「体験」を売れないものは、どんどんコモディティ化していき、価格競争の激流にさらされていくのです。
機能や品質を売るのか、体験を売るのかで勝負に差のついた象徴的な事例が、iPodとSONYのデジタルウォークマンの競争だったと思いますが、日本は、優れた品質や機能を生み出す力を日本は持っており、そのために部品や素材の分野は強いのですが、体験の感動を生み出す文化を育てないと、やがて部品と素材の国になってしまうという危うさを感じます。
【今日の一枚】梅の背景に太陽の塔が見えます。万博公園でポピュラーな写真スポットから撮ってみました。

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