あらゆる分野で、価格競争でしか生き残れないコモディティ化の激流の脅威が渦巻いているのが現代です。利益を得ることができるのは、それぞれの市場分野の上位数社、もっといえばトップブランドだけというアル・ライズとジャック・トラウトの「一番手の法則」が効きはじめています。これまでもこの傾向は「市場の小選挙区化」と言われ続けてきました。


売れるもマーケ 当たるもマーケ―マーケティング22の法則


では、どうすればいいか。すでにリーダーが君臨している市場で、それを覆すというのはほとんど不可能に近いというのが現実です。そのことをブランドの歴史は物語っています。技術革新の激しい市場は別として、ほとんどの分野でトップはトップの座を譲っていません。コークといえばコカコーラだし、ポッキーといえばグリコ、カミソリといえばジレットなのです。
基本は新しい市場分野をつくり出し、その分野のトップブランドになるか、あるいは特定のお客さまたちにとって欠かせないブランドになるということになります。それが本当の意味でのポジショニングであり、ブランディングの目標は、たとえ小さな池であっても、その中での大きな鯉になることです。
ブランディングを考えるというと、どうやればブランドのイメージを上げるかとか、どんなイメージ広告をやるかとかいうコミュニケーションに焦点が当たりがちですが、そのまえに、自らはどうありたいか、またお客さまにとってどんな存在になればブランドとして認められるのかという自らの立ち位置やアイデンティティを考え、ゴールを設定すれば、はじめて経営としてなにをすればいいかも見えてきます。経営に中心軸をつくるためにもブランディングを考えみるということをオススメします。このことは個人にとっても同じ事だと思います。

ところで、ブログの世界では、海外での話題をいち早く伝えるブログとして、百式は押しも押されぬブランドとして人気があります。
今朝、Yahoo!が買収したソーシャルブックマークの草分けであるdel.icio.usを眺めていると、トップにファイルシェアリングのEatlimeがピックアップされていました。メールアドレスと名前、パスワードを登録するだけで、1Gの容量を自由につかえ、相手先のメールアドレスを書き込んでクリックするだけで大容量のファイルを共有できるようになり便利そうです。
念のためにググってみると、百式の田口さんのIdea*Ideaですでに紹介されていました。ブログの分野でのブランドとして流石だと感じました。ブランドは期待を裏切りませんね。詳しくはそちらでどうぞ。
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【今日の一枚】国宝犬山城の天守閣から望んだ木曽川です。高所恐怖症の人には向かない撮影スポットかもしれません。
犬山城