旧メディアの人たちが一生懸命、放送はインターネットと違うとか、なかにはテレビ番組で、ネットの専門家として紹介され、テレビはソファーでくつろいで見るものであり、ネットはPC画面に向かって見るものだから違うんだという理屈にもならないことを言っていた人がいましたが、それではいつもリビングのソファーでくつろぎながらラップトップでインターネットを見ている私はどうなんだと言うのも馬鹿馬鹿しい議論がありました。
おそらくこういった人びとは技術革新の速度とか、ネットの革新の速度に対する想像ができず、現状にとらわれ、そこから一歩もでることのできないタイプの人なんでしょうね。
それはそうとして、ついこのまえ、江島健太郎さんのCnetブログで『MacWorld Expo 2008の真打ちはApple TVだった』というエントリーがありましたが、もうまさにテレビでネットを楽しむことがApple TVでできるようになってきていることのリアルなレポートでした。
>>『MacWorld Expo 2008の真打ちはApple TVだった』

まぁそんな感じで、世間ではマイナーなApple TVですが、これがリビングルームにおけるデジタルコンテンツの楽しみ方の未来像だと確信して以来、その面白さを周囲の人に布教しています。
(略)ようするに、写真や音楽や動画などのデジタルデータをパソコンで一元管理している人にとっては、それをリビングルームにあるテレビで動的に再生する最強の道具がApple TVだということが言いたかったのです。
さらに団藤保晴さんのブログ時評で、第155回「テレビ局独占から脱したHDビデオ番組」で「HDポッドキャスト」が紹介されており、触れておられた「HD Podcast washingtonpost.com」を見てみましたが、ダウンロードに時間がかかったものの、鮮明な画像に驚かされました。ニュースは確実に変わりますね。
さらに焦点は次のくだりです。
国内でも市民がハイビジョンの特性を生かしたビデオ番組作りをしている。2005年から一般の撮影者から広く投稿を募って蓄積している「市民テレビ」と、瀧山幸伸氏を中心に通信員が撮影している「JAPAN-GEOGRAPHIC.TV」を挙げる。それぞれのライブラリーは膨大になっており、気に入ってDVD-Rに焼き付け、保存している映像は多い。しかし、HDポッドキャストでこんなに気軽に世界配信できるようになるとは思わなかった。アップル社はおそらく「Apple TV」でテレビに映し出す以上のことも考えているはず。

>>「テレビ局独占から脱したHDビデオ番組」


まずは団藤さんがご紹介されている「JAPAN-GEOGRAPHIC.TV」をご覧ください。十分にテレビで鑑賞できる画質であり内容です。
>>「JAPAN-GEOGRAPHIC.TV」

つねに革新は周辺から起こってきます。しかもきっと放送局が考える「放送」とは違う世界がやってきて視聴時間を奪って言いくのでしょう。
放送局は結局はこういった流れに乗り遅れるでしょう。独占している電波を守らねばならないというジレンマが起こるのです。
もはやHDムービーは安価に手に入る時代ですから、ブログやSNSのように、映像に関しても新しい姿のメディアが登場してくるでしょうし、きっと映像をご覧になれば、リビングでネットから流れる映像コンテンツを楽しむ時代は間近に近寄ってきていることが体感できるのではいかと思います。

さて、そんな時代のプラットフォームを制するのはどこでしょうか。やはりAppleなんでしょうか。
ダイミテイさんが 『Blu-Rayもおしまい?』と案じていらっしゃるように、映像や放送を巡っては大きな変化の激震、黒船がひたひたとやってきているのではないでしょうか。
>>『Blu-Rayもおしまい?』


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