よく、日本の食料の自給率がおよそ4割程度しかなく、非常に低い、だから自給率を上げないと行けないという話がでてきます。本当にそうなのでしょうか。
現実には起こりもしないリスクを想定した自給率の議論よりも、むしろ食品のリスクとしては、質の問題、つまり安全性や品質のリスクのほうが問題が大きく、差し迫った問題だあることは間違いありません。
それよりは、食品の安全性や品質をもっと追求するほうが、消費する側にとってありがたいし、農業の高付加価値化にもつながってきます。
EC統合で農産品の域内での自由化がなされたときに、フランスは自国の農業を守るために、トレーサビリティを強化し、食品の品質保証とブランド化を図ったのに対して、スペインなどが生産性を追求して、結果としては価格競争にさらされ深刻な打撃をこうむったという歴史を思い出します。

そういった安全性や品質を保証するものとして、表示に関する制度があり、また農産品のブランド化が進んできましたが、そんな表示やブランドの信頼を揺るがすような偽装が、卸、またスーパーなどの販売店で横行していないかと心配されます。

宮崎県の立ち入り調査を受けた宮崎市内のウナギ卸売業者が、東国原知事のイラスト入りシールを偽装ウナギと一緒に県外の加工業者に渡していたという事件がありましたが、昨年、米の卸売会社「日本ライス」の偽装が発覚しましたが、その後も改善命令を受けている業者が後を絶ちません。本当に安い食品には気をつけたほうがいいですね。
無茶な価格競争を小売りでやっている限り、産地偽装だけでなく、添加物、さらに抗生物質などの使用で生産性をあげ、コストを下げようということもきっと増えてくると思います。

最近は、包装の裏の内容表示を確かめている人の姿が以前よりは増えてきたようですが、まずは消費者側の食品の安全性や品質についての意識が高まることが必要でしょうから、たとえば食品の表示については政府も啓蒙をはかるような動きに出て欲しいところです。なにか都合の悪いことでもあるのでしょうか。

そういえば「きっこのブログ」でも食品偽装問題を触れていました。参考になると思います。
>>そのまんま偽装大国
>>マジメな人がバカを見る美しい国

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