昨日のiPodの新ラインアップ発表よりも、iPhoneの値下げのほうがビッグニュースかもしれませんが、食品については値上げラッシュがはじまりそうです。

ついこの間先陣を切るようにマヨネーズがおよそ10%値上がりしました。そして昨日、日清が来年一月から、17年ぶりにカップ麺などを値上げするという発表をしています。こういった食品だけでなく、すかいらーくなどの外食チェーン、なんとスターバックスまで値上げが予定されています。
原材料費が上がってきているのです。元凶は原油価格と穀物価格の高騰です。この影響は思いの外広いのです。ガソリン価格があがれば船やトラック輸送などの物流費があがるというのは当然です。しかしそれだけでは済みません。これまで下がってきた電気料金もあがります。加工のための光熱費もあがるということです。容器やパッケージなども石油製品が多いので当然価格があがってきます。
穀物があがれば、穀物をつかう食品、たとえばパンもうどんもラーメンも値が上がります。穀物を飼料としている鶏肉、牛肉なども、今年の春以降、すでに価格はあがってきています。卵や牛乳も同じです。

原油のほうは、中国やインドが経済成長を続けており需要が伸び、需給バランスが変化してきていること、あるいはそれを見越して相場が上がるという構図はすぐさま変化しそうになりません。
穀物の方の価格上昇は、穀物がバイオエタノール燃料に化け、さらに中国などの途上国が豊かになり、また人口増などの影響で需要が増えていることを考えると、長期化が避けられません。
産業が高度化し、また金融経済が発展してきた現代は、長らくエネルギーとか食料確保とか価格の安定化といった問題は主要なテーマとならなかったし、いまもピントこないということでしょうが、これからは確実に大きなテーマになってきます。

おそらく、食品の大手の各社が値上げしてくると、赤信号みんなで渡れば怖くないで、原材料などのコスト高を、これまで価格に転嫁できなかった企業も値上げに走ってくることが予想されますが、実はそう簡単ではありません。
現代は基本的にはモノ余りの時代であり、選択需要の時代ですから、売り手よりも買い手の方が強いという関係が覆るものではありません。値上げしても買ってもらえるだけの付加価値を提案できるかどうかで差がついてくるようになってくると思います。

長い間デフレ経済のなかで物事を考えてきた私たちですが、そろそろインフレ経済の中でどう考えるかという方向に頭のスイッチを切り替えていく必要がでてきたようですね。コストが上がってきているわけですから、ミートホープのコロッケではありませんが、少なくとも安いものには警戒するというは最低限必要でしょうね。

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