景気拡大が58カ月以上続き、いざなぎ景気超えたと内閣府の景気動向指数研究会が判断したということですが、経済はまた新たな局面を迎えようとしてきています。
日経ビジネスが、17年ぶりに値上げされたマヨネーズを題材に『成熟国型インフレ』と名づけて特集していますが、インフレの波が日本の産業や暮らしを直撃しかねないということです。
まずは原油高の影響がでてくるということです。ガソリンはずいぶん高くなりましたが、今のところは物価が上がるどころか、消費者物価指数は5ヶ月連続で下がってきています。薄型テレビ、ノート型パソコン、デジタルカメラなどのデジタル家電の価格が昨年よりもさらに2割から3割も下がっていることが影響しているのと、原油高騰が響く分野は結構あるのですが、経済は依然としてデフレから抜け出していないので製品やサービスの値上げができないからでしょう。長距離トラックなどのよう、ガソリン値上げの影響が大きい分野はさぞかし厳しい状況に耐えているということでしょうね。
>>6月の消費者物価、5か月連続下落…TV・PC価格が影響

しかし10月から電気やガス料金が上がるので、それが引き金となって流れが変わる可能性が十分あります。さらに中国の物価が上がってきており、当然中国からの輸入価格が上がってきます。貿易では、中国が最大ですからその影響も避けられません。
マヨネーズの値上げは、原油価格高騰がバイオ燃料の普及に拍車をかけ、トウモロコシや大豆など食用油の価格が上がった影響が大きいということですが、これはマヨネーズにとどまる問題ではありません。
穀物の相場があがってきていますから、牛や豚、鶏などを育てる飼料も値が上がり、牛肉や豚肉、鶏肉などの価格が上がってきます。バイオ燃料もブラジル一国でやっていればいいのですが、それを世界に広げると言うのは世界食糧危機にだってなりかねません。それでなくとも途上国やアフリカの人口増で、世界的に食料が不足してくるのですから。
インフレがかならずしも悪いとはいえません。どう上手にこなすかだと思います。これだけデフレが長く続くとマインドが萎縮してしまいます。安く買わないといけない、安く売らないといけないということばかりが先立ち、楽しさや面白さとか質が犠牲になりがちで、いきすぎるとミートホープのような偽装にもつながっていきます。
もうそろそろ、デフレマインドから脱却しないと国内経済の元気がでてこないので、コストのインフレがそういったデフレマインドから脱却する原動力となればと思いますが、大量生産品以外は、いいものは安いはずがないわけで、価値あるものを、それなりの価格で買ってもらえる知恵を追求する気運が広がっていけばと思いますね。小さくともキラッと光るビジネス、商品やサービスを追求するということでしょうか。

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