人の感性は違います。セカンドライフの画像を見て、「美しい」と感動する人もいれば、ゲームソフトと比べると、なんだか安物ぽくセンスが悪いと馬鹿にする人もいます。
アバターを介しないと、場と時間を共有できた感じがしないという人もいれば、もっと手軽に使えるチャットで十分、SNSやブログによるコミュニケーションで十分、いざとなれば携帯もあるという人もいます。
鶴川さんが、「セカンドライフ的な3D仮想空間がインターネットのインターフェースの重要な一角を占めるようになることはほぼ間違いないだろう」と書いておられますが、もっと技術的にこなれてくれば3Dも、ひとつの表現手法にはなるかもしれないという程度との見方もできます。
ゲームのように決められたことを、決められたルールに沿ってするというのでなく、自由な世界の中で、自らの意志でなにをすべきかを選択していかなければならないセカンドライフは、自立の精神の世界だという人もいれば、そんな大げさに言ったところで所詮は、ネットのなかの閉ざされた仮想の世界であり、目を転ずれば、もっと現実世界は多様な選択を迫られている世界なのだという考え方もあります。
生活にはONとOFFがあって、セカンドライフは重要なOFFの世界、仕事を離れ気分転換する世界という人もいますが、それならアウトドアにでかけ自然に触れればいいじゃないかという気もします。
しかしはっきりしている客観的事実は、企業にとってセカンドライフは、セカンドライフになにかを出したというパブリシティ効果以外はメリットがほとんどないということです。たとえ人気ブースができたとしても、1Sim(Second Life内単位エリア)は1CPUで動いているそうですが、そこに一度に収容できるのは20から30人程度ですから、それではあまりに費用対効果が悪すぎるということで、すでに企業の撤退が始まっています。
セカンドライフをについてはネットでの反応が冷たいせいか、関係者の人々の発言がどんどんエキセントリックになっていっているように感じるのですが、その点、渡辺千賀さんのブログOnOff and Beyondはとても参考になります。
渡辺千賀さんは、知的好奇心からセカンドライフを始め、はまってしまったお一人のようですが、セカンドライフについては冷静に分析されており、基本的にそれはそれでありの世界じゃないのというスタンスだと思いますが、いくつか本質を語る言葉を残していらっしゃいます。
まずは、
Second Lifeは、割と年季の入った
世界のオタクのコミュニティ
ということです。利用者年齢が比較的高く、45歳以上でも10-15%いるということで、これは納得できますね。存じ上げている方でかなりやってらっしゃる人はやはりそれにぴったりで、いい意味でGEEKな方です。若い人がのりのり気分で楽しめる世界ではありません。それは日本語化しても同じことでしょう。そうとう根気が必要な世界です。ドイツ人がユーザーでは一番多いというのもそのあたりを象徴しているようです。
次に、名言だと思ったのは、
セカンドライフとかけてゴルフと解く。
その心は・・・50時間ぐらいかけないと
楽しめるようにならない。
でした。時間だけでなく、お金を投資しないといけないというのも同じですね。膨大な時間をかけてはまっていって、お金をかけてやっと面白さがわかる世界だということです。これも「割と年季の入った世界のオタクのコミュニティ」に通じるところでしょう。
まあ、そういった好きな人が集まってやればいい世界で、渡辺さんの分析では企業広告からの収益がなくともやっていける仕組みだそうなので、ゴルフと同じで、好きな人たちが好きなように楽しめばいいだけで、大げさに、これが今後のインターネットを変えるなんて宗教がかったことを言うからややこしいのです。ゴルフがスポーツの世界を変えるなんていえば誰だって、えっ?!と思ってしまいますね。
3Dといえば、ゲームの世界も参考になります。画像が3D化してソフトが高度化すればするほど実際には市場が小さくなっていってしまいました。楽しめる人がどんどん限られていったからです。しかしそんな停滞していたゲーム市場を変えたのが任天堂であり、誰もが簡単に楽しめるソフトでした。
セカンドライフは高いスペックのハードを必要とする点でも普及には限界があります。ちなみに、いつも使っているノートPCは、1.50GHZのデュアルコアCPU搭載で、メモリーも1Gを積んでいますが、ビデオカードのスペック不足で使えません。自宅のデスクトップは一応動きますが、すぐにフリーズしてしまいます。セカンドライフを楽しむために、ユーザーがよりスペックの高いPCを購入するようになるだろうという人がいますが、よほどおめでたい人で市場はそんなに甘くありません。
それよりは、先日ネットレイティングスから、新しい試みである「総利用時間」による日本のウェブドメインランキングが発表されていましたが、目を引いたのが『ニコニコ動画(nicovideo.jp)』が、msn.comに続いてなんと16位にはいっていることでした。こちらも簡単に動画を利用して表現ができ楽しめる世界です。
>>ニュースリリース
これからのネットはこうだと既存メディアがセカンドライフを持ち上げ、まったく無視された状態の『ニコニコ動画(nicovideo.jp)』に人気が集まっているというのは皮肉というか、ネットの世界の空気は、理屈で成り立っているわけではないし、飛び込まないとわからないということだとしておきましょう。
←いつもクリックありがとうございます
アバターを介しないと、場と時間を共有できた感じがしないという人もいれば、もっと手軽に使えるチャットで十分、SNSやブログによるコミュニケーションで十分、いざとなれば携帯もあるという人もいます。
鶴川さんが、「セカンドライフ的な3D仮想空間がインターネットのインターフェースの重要な一角を占めるようになることはほぼ間違いないだろう」と書いておられますが、もっと技術的にこなれてくれば3Dも、ひとつの表現手法にはなるかもしれないという程度との見方もできます。
ゲームのように決められたことを、決められたルールに沿ってするというのでなく、自由な世界の中で、自らの意志でなにをすべきかを選択していかなければならないセカンドライフは、自立の精神の世界だという人もいれば、そんな大げさに言ったところで所詮は、ネットのなかの閉ざされた仮想の世界であり、目を転ずれば、もっと現実世界は多様な選択を迫られている世界なのだという考え方もあります。
生活にはONとOFFがあって、セカンドライフは重要なOFFの世界、仕事を離れ気分転換する世界という人もいますが、それならアウトドアにでかけ自然に触れればいいじゃないかという気もします。
しかしはっきりしている客観的事実は、企業にとってセカンドライフは、セカンドライフになにかを出したというパブリシティ効果以外はメリットがほとんどないということです。たとえ人気ブースができたとしても、1Sim(Second Life内単位エリア)は1CPUで動いているそうですが、そこに一度に収容できるのは20から30人程度ですから、それではあまりに費用対効果が悪すぎるということで、すでに企業の撤退が始まっています。
セカンドライフをについてはネットでの反応が冷たいせいか、関係者の人々の発言がどんどんエキセントリックになっていっているように感じるのですが、その点、渡辺千賀さんのブログOnOff and Beyondはとても参考になります。
渡辺千賀さんは、知的好奇心からセカンドライフを始め、はまってしまったお一人のようですが、セカンドライフについては冷静に分析されており、基本的にそれはそれでありの世界じゃないのというスタンスだと思いますが、いくつか本質を語る言葉を残していらっしゃいます。
まずは、
Second Lifeは、割と年季の入った
世界のオタクのコミュニティ
ということです。利用者年齢が比較的高く、45歳以上でも10-15%いるということで、これは納得できますね。存じ上げている方でかなりやってらっしゃる人はやはりそれにぴったりで、いい意味でGEEKな方です。若い人がのりのり気分で楽しめる世界ではありません。それは日本語化しても同じことでしょう。そうとう根気が必要な世界です。ドイツ人がユーザーでは一番多いというのもそのあたりを象徴しているようです。
次に、名言だと思ったのは、
セカンドライフとかけてゴルフと解く。
その心は・・・50時間ぐらいかけないと
楽しめるようにならない。
でした。時間だけでなく、お金を投資しないといけないというのも同じですね。膨大な時間をかけてはまっていって、お金をかけてやっと面白さがわかる世界だということです。これも「割と年季の入った世界のオタクのコミュニティ」に通じるところでしょう。
まあ、そういった好きな人が集まってやればいい世界で、渡辺さんの分析では企業広告からの収益がなくともやっていける仕組みだそうなので、ゴルフと同じで、好きな人たちが好きなように楽しめばいいだけで、大げさに、これが今後のインターネットを変えるなんて宗教がかったことを言うからややこしいのです。ゴルフがスポーツの世界を変えるなんていえば誰だって、えっ?!と思ってしまいますね。
3Dといえば、ゲームの世界も参考になります。画像が3D化してソフトが高度化すればするほど実際には市場が小さくなっていってしまいました。楽しめる人がどんどん限られていったからです。しかしそんな停滞していたゲーム市場を変えたのが任天堂であり、誰もが簡単に楽しめるソフトでした。
セカンドライフは高いスペックのハードを必要とする点でも普及には限界があります。ちなみに、いつも使っているノートPCは、1.50GHZのデュアルコアCPU搭載で、メモリーも1Gを積んでいますが、ビデオカードのスペック不足で使えません。自宅のデスクトップは一応動きますが、すぐにフリーズしてしまいます。セカンドライフを楽しむために、ユーザーがよりスペックの高いPCを購入するようになるだろうという人がいますが、よほどおめでたい人で市場はそんなに甘くありません。
それよりは、先日ネットレイティングスから、新しい試みである「総利用時間」による日本のウェブドメインランキングが発表されていましたが、目を引いたのが『ニコニコ動画(nicovideo.jp)』が、msn.comに続いてなんと16位にはいっていることでした。こちらも簡単に動画を利用して表現ができ楽しめる世界です。
>>ニュースリリース
これからのネットはこうだと既存メディアがセカンドライフを持ち上げ、まったく無視された状態の『ニコニコ動画(nicovideo.jp)』に人気が集まっているというのは皮肉というか、ネットの世界の空気は、理屈で成り立っているわけではないし、飛び込まないとわからないということだとしておきましょう。

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