TIMEの50 Best Websites 2007については池田信夫ブログで紹介されていますが、投票によってランキングが変化するのでベスト5が若干変化しています。
現在のところ、トップは、知識がなくとも見たままに直感的に(WYSIWYGに)サイト・デザインができるWeebly.com。あとは、Cnetが運営する料理関連のサイトChow.com、携帯に予約した日時にメッセージを送ることができるOhDon'tForget.comや動画のBlinkx.com、またソーシャルブックマークのStumbleUpon.comという顔ぶれが入っています。
50 Best Websites 2007

Weebly.comは遊んでみたことがあるのと、StumbleUpon.comは、クリックするとランダムにサイトを出してくれるので意外な記事に遭遇できることもあり、Firefoxのアドオンに入れて気分転換に時々使っています。

ワースト5にマイスペースやセカンドライフ
そちらはともかく、ワースト5のほうが気になりました。世界最大のSNSで日本にも上陸してきたばかりのMySpace.comや「話題の」セカンドライフがランク入りしています。
MySpaceは業者がプロフィールを偽って潜り込んだり、SPAMコメントであふれ、さらにフィッシング詐欺や、性犯罪が発生して犯人グループが逮捕されるなど、いろいろと問題が起こってきているので、まあ警告の意味もあるのでしょうか。
さて、問題のセカンドライフですが、TIMEは、動きがのろくて、操作もややこしく、やってみてもつまらない、ファンは、バーチャル空間で買い物したり、チャットしたり、ダンスしたりセックスする、つまり「バーチャルな人間」が「人間の営み」をするからいいのだと主張しているけれど、ちょっと哀れをさそうなどという酷評ぶりです。そこまで言わなくともいいのじゃないかと思ってしまいましたが、まかり間違っても儲かるという誘いに乗って被害者にだけはならないように気をつけてくださいね。

セカンドライフは本当に不思議なサイトです。おそらくヴァーチャル通貨『リンデンドル』と実際の通貨であるドルとが取引できるRTMに夢や将来を感じ取っている人たちがいるからこれだけ話題になるのでしょうが、日本でもいろいろ仕掛ける動きがあるのもかかわらず、いまひとつなにが面白いかがわかりません。インターネットをあまり知らないマスコミのコメンテータとか、関係各位だけでなにか未来を見るように騒いでいるという不思議な現象が起こっています。

そういえば2ちゃんねる管理人のひろゆきさんが『2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? 』で「つまらなさを認識させない複雑さ」と書いていらっしゃったけれどそうなのかもしれません。
セカンドライフは、もの珍しさと話題性から登録者は世界で650万人を超えたとか。しかし実際に利用しているのはそれよりはかなり少なく、comScoreの調査によると今年の5月で全世界で128万人、米国で21万人、ドイツが突出していて24万人程度ですからネットの世界ではマイナーなほうでしょうし、セカンドライフに出たけれどあまりに人がこないので、ついには人を誘導する企業向けサービスまで登場してきたようです。
企業にとってセカンドライフのメリットは、いろいろメディアが取り上げてくれるパブリシティー効果だけであり、セカンドライフそのものはサーバーの限界から同時に人数を集められないので広告やプロモーションとしては最初から限界があり成り立たない話です。

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