「選挙で足を引っ張ることがあっては申し訳ない」と久間防衛相が辞任ということになり、ただでさえ逆風のなかにあった安倍政権にはさらにダメージとなりました。久間発言を安倍総理がすぐさま批判し、即座に罷免していれば決断力を評価されたと思いますが、最初に擁護したととられる発言をしたのが致命的になったように感じます。社保庁問題のときも最初の対応の悪さが事態をよけいにこじらせました。官邸のブレーンの弱さでしょうか。小池さんという切り札でも、ちょっとこの逆風に歯止めをかけるのは難しいという気がします。
さて辞任のニュースが流れているさなかにも、自民党のCMが流れていました。
「成長を実感に!」というものですが、タイミングが悪いというか、そもそもこのCM失敗作じゃないでしょうか。ちょっとメッセージが散漫で、ハートに響くものがありません。民主党が岡田さんのときにCMを大失敗し、選挙の足を引っ張っていたことを思い出してしまいました。
 
自民党新CMメイキングビデオを見ると、いまだに官僚の香りの抜けきらない片山さつき議員の姿がありましたが、国民とはもっとも遠いところでキャリアを積んできたわけで、広報のスタッフとして抜擢したことはちょっと疑問を感じます。
それにしても、これまで民主党の広報の弱さに助けられてきた感のある自民党ですが、小泉首相時代と比べて、安倍政権はずいぶん広報が下手になってしまったという印象を受けます。広報の体制に大きな変化があったのでしょうか。あるいは小泉時代のブレーンがよかったというより、小泉さんの才能というかセンスがよかったということかもしれません。
自民党は自らに不利なものはクレームをつけてネットからさっさと削除していっている一方で、しっかりCMはYouTubeにアップロードして利用しています。このあたりはお見事。それに比べると、民主党は検索しても現在のCMが出てこず、
自らのホームページで紹介しているほかにはネットを利用しているという気配がありません。
それどころか
民主党CMパロディ版なんかもクレームつければ削除される内容にもかかわらず、放置しているところを見るとずいぶんおおらかな政党なのか、時代をわかっていないのかよくわかりませんね。

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