ワタミはコムスンの事業を引き受けるということで、なにか救世主のような感じがしますが、訪問介護は引き受けるつもりはないといいます。それを聞いたとたんに興ざめという感じですが、株価は上がりました。
しかし、それはあまりにも美味しいとこどりですね。火事場泥棒じゃないかという非難が起こっても不思議じゃないですね。
介護事業には家庭に訪問する介護と老人ホームなどの施設介護の分野がありますが、コムスンの経営の足かせとなり、赤字の原因となっているのが訪問介護です。ワタミが欲しいという施設介護については、介護保険以外からの収入が見込めるために利益がでており、コムスンの施設事業だけを引き受けるととが可能とすればこれほど魅力的なことはありません。のどから手が出るほどほしいのじゃないでしょうか。これほど確実な投資案件はありません。しかも交渉もきわめて有利でしょう。
ワタミの渡邉社長は、市町村の要介護者認定が厳しくなった今の制度の下では、訪問介護は経営的に成り立たないと正直に発言されており、経営者としては当然の主張また正しい判断だということですが、それはとりも直さず同時に、この介護制度そのものに問題を投げかける発言です。
訪問介護大手のニチイ学館も引き取り先の候補のようですが、引き受けても24時間介護はできないということであり、無条件で引き継ぐとは必ずしもいえないようです。
ニチイ学館は、2ちゃんねるでずいぶん話題の多い会社であり、ずいぶん多くのスレッドがたっています。介護報酬の低さが現場の待遇への歪となって表出してきているということでしょうか。
>>ニチイ学館ヤバイ No.3
東京都の検査結果を見ても、ニチイ学館もコムスンとは程度の差こそあれ経営実態は似たり寄ったりなのかもしれません。
>>介護保険訪問介護サービス事業者の検査結果に基づく改善状況について
それでは介護報酬を上げればいいということですが、介護報酬を決める地方自治体のほとんどは財政が悪化しており現実は相当厳しいですね。介護問題ってなんだかんだいって問題の先送りしてきたのじゃないかという気がするのですが、「DrPoohの日記」さんは問題を鋭く指摘されています。
そろそろマスコミもコムスン叩きから卒業して本質を語ってほしいところです。このままでは高額な施設に入ることのできる富裕層だけが満足な介護を受けることができる社会になっていくことは間違いないようですね。介護にも格差社会問題がでてくるということです。
ところで日本は資本主義でないの?
それにしても、テレビのコメンテーターの皆さまのなかには、共産主義的な人がいかに多いかに驚きました。介護ビジネスは利益を出してはいけないそうです。国民の保険料で支払われるものであり、福祉だから利益を出してはならないそうです。では福祉を医療と置き換えたらどうなりますか。製薬会社も儲けてはいけないということになります。
それなら、介護サービスの民営化などをやってはいけないのです。制度を再設計しないといけません。利益がでないところに、プレイヤーは参加してくるはずがなく、また事業の発展も継続も期待できません。高齢化が急即に進行していく中で介護に対するニーズは高まっていくわけですが、ではどうすればいいのでしょうか。
一見、もっともらしいようで奇麗事ばかり並べる無責任極まりない発言が堂々とテレビで展開されているのは聞くに堪えません。
←いつもクリックありがとうございます。
参照:http://d.hatena.ne.jp/DrPooh/20070611
しかし、それはあまりにも美味しいとこどりですね。火事場泥棒じゃないかという非難が起こっても不思議じゃないですね。
介護事業には家庭に訪問する介護と老人ホームなどの施設介護の分野がありますが、コムスンの経営の足かせとなり、赤字の原因となっているのが訪問介護です。ワタミが欲しいという施設介護については、介護保険以外からの収入が見込めるために利益がでており、コムスンの施設事業だけを引き受けるととが可能とすればこれほど魅力的なことはありません。のどから手が出るほどほしいのじゃないでしょうか。これほど確実な投資案件はありません。しかも交渉もきわめて有利でしょう。
ワタミの渡邉社長は、市町村の要介護者認定が厳しくなった今の制度の下では、訪問介護は経営的に成り立たないと正直に発言されており、経営者としては当然の主張また正しい判断だということですが、それはとりも直さず同時に、この介護制度そのものに問題を投げかける発言です。
訪問介護大手のニチイ学館も引き取り先の候補のようですが、引き受けても24時間介護はできないということであり、無条件で引き継ぐとは必ずしもいえないようです。
ニチイ学館は、2ちゃんねるでずいぶん話題の多い会社であり、ずいぶん多くのスレッドがたっています。介護報酬の低さが現場の待遇への歪となって表出してきているということでしょうか。
>>ニチイ学館ヤバイ No.3
東京都の検査結果を見ても、ニチイ学館もコムスンとは程度の差こそあれ経営実態は似たり寄ったりなのかもしれません。
>>介護保険訪問介護サービス事業者の検査結果に基づく改善状況について
それでは介護報酬を上げればいいということですが、介護報酬を決める地方自治体のほとんどは財政が悪化しており現実は相当厳しいですね。介護問題ってなんだかんだいって問題の先送りしてきたのじゃないかという気がするのですが、「DrPoohの日記」さんは問題を鋭く指摘されています。
コムスンの件に関する報道を読んでいて思うのは,「民間企業の参入によるコストダウン」というお題目は耳あたりが良いのですが現実にはそれ相応の代償が支払われている,ということと,そもそも民間企業がまっとうに利益をあげる構造になっていないのではないかということです。すでにあちこちで議論されていることですが,医療費を削減するために診療報酬とベッド数を減らし,入院できなくなった方は介護で面倒を見ようというのが行政の言い分だった筈です。にもかかわらず,介護に対して請求できる報酬にも上限を設けるということであれば介護サービスは頭打ちになり,その結果カバーしきれない負担は必然的に同居家族にかかることになります。負担が病院→介護施設→家族へと順送りされている訳です。某新聞に言わせるならこれも「たらいまわし」ということになるんでしょうか。
そろそろマスコミもコムスン叩きから卒業して本質を語ってほしいところです。このままでは高額な施設に入ることのできる富裕層だけが満足な介護を受けることができる社会になっていくことは間違いないようですね。介護にも格差社会問題がでてくるということです。
ところで日本は資本主義でないの?
それにしても、テレビのコメンテーターの皆さまのなかには、共産主義的な人がいかに多いかに驚きました。介護ビジネスは利益を出してはいけないそうです。国民の保険料で支払われるものであり、福祉だから利益を出してはならないそうです。では福祉を医療と置き換えたらどうなりますか。製薬会社も儲けてはいけないということになります。
それなら、介護サービスの民営化などをやってはいけないのです。制度を再設計しないといけません。利益がでないところに、プレイヤーは参加してくるはずがなく、また事業の発展も継続も期待できません。高齢化が急即に進行していく中で介護に対するニーズは高まっていくわけですが、ではどうすればいいのでしょうか。
一見、もっともらしいようで奇麗事ばかり並べる無責任極まりない発言が堂々とテレビで展開されているのは聞くに堪えません。

参照:http://d.hatena.ne.jp/DrPooh/20070611
![]() 美味しい飲み比べセットあります。酒米王様「山田錦」で仕込んだ至高の飲み比べ違いを感じてみ... |
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。